おすすめ絵本
「絵本フォーラム」第30号(2003.9.10)








『わんぱくゴリラのモモタロウ』
(わしおとしこ/作、くもん出版)

 上野動物園の〈ゴリラの森〉で生まれたゴリラの子ども、「モモタロウ」の誕生から2歳までの様子を解説した写真絵本。〈ゴリラの森〉は、自然界で激減するゴリラの数を増やそうと作られた森で、モモタロウは第一号。生まれた瞬間から成長していくモモタロウの表情やしぐさが写真で魅力的にとらえられています。
(本体1300円)

『おひさまパン』
(エリサ・クレヴェン/作・絵
江國香織/訳、金の星社)

 雪嵐の日々にお日様が恋しくて、犬のパンやさんが「おひさまパン」を作ったら、どんどんふくれて店いっぱいの大きさになりました。町中の動物たちがやってきて、パンといっしょに歌ったり踊ったりすると、本物のお日様も目をさまします。水彩とパステルを使った絵がファンタジックな世界を描いています。
(本体1300円)







『つまんなくってさ』
(ユン・クビョン/文、イ・テス/絵
小倉紀藏 黛まどか/訳、平凡社)

 夏のある日、両親が畑の草刈に行ったので、トルは犬のポクシルと留守番をすることになりました。退屈したトルは、いっしょに遊ぼうと、ヤギ、ニワトリ、ブタ、ウサギ、ウシを柵から出してやります。ところが、動物たちは、畑を走りまわり、大騒動。細かい描写の水彩画が韓国の農場の雰囲気を表現しています。
(本体1500円)

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