「絵本フォーラム」第40号(2005.05.10) |
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『あっ おちてくる ふってくる』 (ジーン・ジオン/ぶん、マーガレットブロイ・グレアム/絵、まさきるりこ/訳 あすなろ書房) 花びら、噴水の水、りんご、木の葉、雪、雨、影、星、おばあさんの毛糸玉など、落ちてくるもの、降ってくるものを一日の時間の経緯とともに集めた絵本。それらを拾ったり、楽しんだりする人々の様を描くことで、私たちが自然の恵みの中で生きていることを感じさせる。ペンと水彩で描かれた絵に心がなごむ。 |
『もりのオンステージ』 (角野栄子/作、ひだきょうこ/絵、文溪堂) 大きな森の中に一人ぼっちで住んでいるかややさんが、ねずみや、りすや、こうもりなどの森の動物たちと友だちになり、冬には町へ行って、子どもたちと友だちになり、町へ動物を連れて行ったり、森へ子どもたちを招待したりするようになるという物語。個性的なかややさんと森の動物たちの表情が楽しい絵本。 |
『もぐもぐとんねる』 (しらたにゆきこ/作、アリス館) とんがりやまに住むもぐらのもぐもぐは、家族に明日からトンネル堀りの練習をすると言われる。教えてもらわなくても穴が掘れると思ったもぐもぐは、一人でどんどん穴を掘り、海にぶつかったり、地球の反対側のペンギンの国やキリンの国まで行ったりするが、最後にわが家にたどりつく。穴掘りの絵が楽しい絵本。 |