「絵本フォーラム」第43号(2005.11.10) |
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『はだかの王さま』 (ハンス・クリスチャン・アンデルセン/文、ヨゼフ・パレチェク/絵、石川史雅/訳、プロジェクトアノ/発行、MKインターナショナル/発売) 生誕200年を迎えるアンデルセンが書いた「はだかの王さま」のチェコ絵本作家パレチェクによる絵本化。多様な色づかいが「おとぎばなし」の雰囲気をかもし出している。ボールのように丸いはだかの王様が堂々と行進しているところを、子どもが「なにも着てない」と言うシーンの描かれ方が特にユーモラス。 |
『わたしのかわいいめんどり』 (アリス&マーチン・プロベンセン/作、岸田衿子/訳、ほるぷ出版) パーカーさんの家で飼っているにわとりエッタが卵を産み、ひよこを孵しました。パーカーさんの娘のエミリーはひよこをネディと名づけ、かわいがりました。飼い犬のラルフもネディの友だちになりました。ネディはにわとりに成長して、ネッタという名前になりました。エミリーと動物たちの表情が豊かな絵本。1976年の復刊。 |
『わたしのねこちゃん』 (かんなりまさこ/文、荒井良二/絵、 福音館書店) 雪が降ったので、女の子が飼い猫のひげねこちゃんに、遊びに行こうと誘いますが、猫は知らん顔。女の子は、1人で雪だるまを作り、雪の斜面をおしりですべります。ところが、そりを出してくると、その上にすまして乗りました。そこで二人はそり遊びを楽しみます。気ままな猫と雪遊びを楽しむ女の子のやりとりが楽しい絵本。 |