おすすめ絵本

「絵本フォーラム」第54号(2007.09.10)








『まさかおさかな』
(フェイ・ロビンソン/文、ウエイン・アンダースン/絵、岡田淳/訳、 BL出版)

  たくさんの魚を飼いたいと思っているエリザベスが、ある日、水道の蛇口をひねると、マスが出てきた。次はヒラメ、ウツボ、クマノミ、タイ…。エリザベスは両親に魚のことを話すが、両親はうわの空。ところが、お風呂の蛇口から出てきたクジラの赤ちゃんはついに天井に穴をあけ、これには両親もびっくり。柔らかいタッチで描かれる魚の表情が魅力的。 / 定価 1575 円(税込)


『ビロードのうさぎ』
(マージェリィ・ W・ビアンコ/原作、酒井駒子/絵・抄訳、ブロンズ新社)

  ビロードでできたうさぎは、ぼうやにもらわれ、お手伝いさんにぼうやの枕元に置かれたことによって、ぼうやのお気に入りになった。ぼうやは、うさぎを片時も離さず、うさぎはぼろぼろになり、ぼうやの病後に捨てられてしまう。そこへ、子ども部屋の妖精が来て、うさぎは「本物のうさぎ」に生まれ変わる。子ども時代独特の世界を描いた絵が個性的。/ 定価 1575 円(税込)









『ディック・ウイッティントンとねこ』
(マーシャ・ブラウン/再話・絵、
松岡享子/訳、アリス館)

  イギリスの昔話。孤児のディックは、ロンドンの金持ちの商人の家で働くことになったが、料理女にいじめられ、ネズミに悩まされる。ある時、商人が貿易船に売りたいものを差し出すようにと言い、ディックが唯一の持ち物である飼い猫を差し出したところ、ネズミに困っている国でとてつもなく高く売れ、お金持ちになって、商人の娘と結婚し、最後は市長になった。 / 定価 1365 円(税込)


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