おすすめ絵本

「絵本フォーラム」第58号(2008.05.10)








『りんごのえほん』 
ヨレル・ K・ネースルンド/さく、
クリスティーナ・ディーグマン/え、
たけいのりこ/やく、偕成社

 りんごの木の一年間の様子を描いたスウェーデンの絵本。雪が降る中に立っているりんごの木は春になると花をつけ、ミツバチが飛び回る。りんごの実がなると、大鹿やブタや虫など、いろいろな生き物がりんごの味を楽しむ。秋には葉っぱがなくなって、また冬が来る。すべての画面に、文章には現れない男の子と女の子のりんごの精が描かれ、自然の神秘や楽しさを物語ふうに表現している。(税込価格 1260円)


『せんねんまんねん』 
まどみちお/詩、柚木沙弥郎/絵、理論社

 「いつか のっぽのヤシの木に なるために そのヤシの実が じべたに おちる」から始まる壮大な時間と命の循環をうたったまどみちおさんの詩が、柚木さんの画面いっぱいに広がる大胆な構図の力強い水彩画で表現された絵本。ヤシの実が落ちた地ひびきでミミズが飛び出し、そのミミズをヘビが飲み、そのヘビをワニが飲み、そのワニを川がのみ、その川の水がヤシの木を上っていき、また、ヤシの実が落ちる。(税込価格 1575円)










『るきちゃんのえてがみ』 
かたくるみ/文、すがわらけいこ/絵、集英社

 おじいちゃんからいつも絵手紙をもらっている「るきちゃん」は、自分でも絵手紙を作りたいと思います。お母さんの助けを借りて、小松菜やレンコンやオクラなどのヤサイの切り口をスタンプにして、ステキな絵手紙が完成。おじいちゃんに送ると、畑でとれたじゃがいもの切り口をスタンプにして、そこにおじいちゃんの顔を描いた絵手紙が届きました。幼い子どもができる絵手紙の作り方付き。(税込価格 1260円)


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