私の絵本体験記

「絵本フォーラム」71号(2010年07.10)より
こころから……
大谷久美子さん神奈川県横浜市


 私自身も本が好きで、本の楽しさを知ってほしいと思い、息子が一歳になった頃からめだかコースをはじめました。
  息子の成長とともにお気に入りの絵本は変わり、同じ絵本でも楽しむ箇所が変わっていきました。多種多様な物語が、プリズムのように彼の中でまたたいているようです。
  「冬になったら、かおるくんの木の話みたいにりすがくるかな ? 」と、日常でも絵本の世界は自然に顔を出し、お花を見れば「わぁー !  きれいだねー ! 」と感嘆の声をあげます。子どもの想像力が膨らみ、感受性が高まっているのを目にするたびに、想像力・吸収力は無限なんだなと思います。「こんな遅くまで起きているのは誰だ !! 」と主人が追いかけてくると、「わぁー、おばけー !! 」と笑いながら布団に隠れる息子。家族の中でも、絵本という共通の話題で会話がはずむことは、かけがえのない豊かな時間と感じています。
  三冊絵本を読んでから寝るというのが、我が家の習慣になっています。彼にとって、絵本を読むということがワクワクすることの一つになっています。
  私ごとですが、ワクワクすることを毎瞬選択していくということが夢をより簡単に叶えると感じ、数年前に夢だった本の自費出版をしました。
  大好きなことをすることが、より簡単に夢やビジョンを具現化する時代に地球全体がなってきているのをますます感じています。これからも絵本を通して、ワクワクや喜びや豊かさを一緒に体験していきたいと思っています。

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