おすすめ絵本

「絵本フォーラム」第86号(2013.01.10)








『かえでの葉っぱ』
 D・ムラースコヴァー/文 関沢明子/訳
 出久根育/絵 理論社

 木から落ちたかえでの葉っぱは、少年に風にのせて飛ばしてもらって、旅を始めました。つばめやこどもたちから逃げ出して、森の大地で霜や雪に覆われ、土の中でじっとして春になると、葉脈だけになります。葉っぱは、また、旅を続け、最後に少年の元に戻ります。葉っぱや風景の色づかいが美しく、絵から自然の美しさ、命の輝きを感じることができます。


『ハリーのクリスマス』 
メアリー・チャルマーズ/作 おびかゆうこ/訳
福音館書店

 こねこのハリーは、クリスマスに「あかちゃんねこ」がほしいといって、サンタさんに手紙を書きました。おかあさんとサンタさんに会いにいくと、サンタさんはおかあさんにあかちゃんねこを届けていいかどうかを聞きました。おかあさんは「はい、お願いします」と言いました。そして、約束通り赤ちゃんねこが届きました。ポケットサイズで、ハリーの子どもらしい発想がユーモラスな絵本。シリーズ4冊が同時に出版されました。









『シャオユイのさんぽ』
チェン・ジーユエン/作 中由美子/訳
光村教育図書

 父さんから夕飯のために卵を買ってきて欲しいと頼まれたシャオユイは、散歩に出かけます。かげで遊んだり、拾った青いビー玉を通して周りを見たりしながら、歩いていくと、メガネが木にかけてありました。そのメガネをかけておくさんのふりをして、お店に行き、卵を買って、ふうせんガムをもらいました。木炭や水彩を使った絵がシャオユイの遊び心いっぱいの散歩をあたたく描いています。


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