「絵本で子育て」センター

 現代社会では、「子育て」という行為そのものがむずかしくなっています。
1960年代以降、社会情勢が目まぐるしく変化し、子どもが育つ環境も否応なく変貌してきました。
それまでは、一人の子どもの周りには、親だけでなく兄弟、祖父母、親戚、隣近所という幾重もの人垣がありました。
  はじめて出産された母親でも同居している両親や祖父母、隣近所から、子育てについての助言をもらえる環境にありました。
  同居している兄弟や隣近所の家庭の子育てを実際にながめること・体験することも可能で、「子育てはこのようにしていくんだ」と感じながら大人へと成長していきました。

 ところが現在では、核家族化や都市化により親族や地域の支援が希薄になっており、出産や育児について、日常生活の中で学んだり、相談できる機会が得にくく、子どもを生み育てることに伴う不安や悩みを抱え込みがちです。
  周囲を見渡すと、「子育てに具体的に何が必要なのか?何が有効なのか?」と悩んでいる母親や家庭が少なくありません。

 昨今、育児における絵本の必要性が広く認知されつつあり、読み聞かせの活動に取り組む地域のサークルや、集まりが増えてきています。
 
子育てに際して、「絵本の読み聞かせが自分の助けとなり、家族をつなぎ、子どもの人格形成にも有意義であった」という実体験を有する人々もまた、数多く存在しています。
  彼らには、子育てに関する知識・経験が充分にあり、現に子育てに悩んでいる人々にそれを伝え、役立ててほしいと心から願っています。
 
しかしながら、それを具体的・体系的に伝えるすべや、技能を持っていないのが現状です。

 そこで、私たちは子育てに携わる母親及び子育てを支援する方に対し、子育てに最適で良質な絵本の提供及び、絵本の読み聞かせ方、活用法、子育てに関する知識を広く伝える事業を行い、子どもの健全育成を図る活動に寄与することを目的として、2004年5月に『絵本で子育て』センターを立ち上げ、2005年2月22日にNPO法人に認証されました。

2005年2月
NPO法人「絵本で子育て」センター
理事長・森 ゆり子




絵本で子育てセンター