2007年度第2回

次のはばたきのための「明るい充電タイム」

 澄み渡る青空に六甲の山並みがくっきりと映えた 10月6日土曜日、芦屋市民センターで平成19年度第2回はばたきの会交流会が行われました。ちょうど体育大会の季節と重なり、お子さん・お孫さん・職場の体育大会に参加で欠席、という方が多かったようです。いつもより少ない約40名が全国から集いました。

合唱

 まずは合唱。これは芦屋第 2期生の大西勝さんからの「交流会をもっと楽しく、なごやかに!」という提案で実現したものです。残念ながら渋滞で大西さんの到着が遅れ、発案者不在のままスタートとなりました。「もみじ」「里の秋」「千の風になって」を詠っている皆さんの顔は、それまでのちょっと緊張したそれとは違って、一気にリラックスムード。童心に帰った「同窓会」といった感じです。確かにこれまでの交流会はまじめ一色だったかも!? 「今回はこれまで以上に期待できそう!」と感じたのは、私だけではないでしょう。

近況報告

 森ゆり子理事長、井下陽子副会長の挨拶の後、恒例の「近況報告」です。参加者からの声をほんの一端ではありますがご紹介します。

「同県の講師の方とここで出会えるのが楽しみで来ました」「子育てに迷うことも多々ありますが、養成講座で学んだことは私の中で揺るがずにあります」「養成講座で培ったものをまず自分の足元から種まきしていきたい」…。

 本当にひとりひとりが養成講座で吸収したことをそれぞれの生活の場で周りへ、それは時にわが子へ・友人へ・「読み聞かせ」を聞いてくれる子どもたちへ・絵本講座でと、何らかの形で伝えているのがわかり、胸が熱くなりました。なかでも私の心に残ったのは「何も絵本講座というかたちでは行っていないので、この場に来てもいいのか不安でした。でも活動のことで悩んでいるのは自分だけではないと知り、ほっとしました」という一人の方の声でした。たくさんの方がうなずいていらしたと思います。

 今回、交流会がヒントや勇気、元気をやりとりする場となっている、まさしく「“情報と心”の交流会」なのだ、と実感しました。

午後の部 明石支部活動報告

 午後の部は、「明石支部」の活動報告から始まりました。メンバーは芦屋 3期の中井陽子さん、麻生陽子さん、同2期の寺元由香子さん、同1期の私、田中八潮の4人です。
5月に「明石市子ども基金」に応募し活動資金を助成されました。それで年間4回の講座を企画し、8月10日森理事長に講演していただいたところです。
これまで直接幼稚園や子育て支援センターなどに出向きPRしてきたのと異なり、市から予算をもらい自分たちで企画・運営していくやり方には、正直驚きました。
しかし市の基金で運営しているという「お墨付き」のお陰で、これまで関心を持ちにくかった人々に興味を持ってもらえたり、安心して来ていただけたり、いろいろな機関にパンフレットを置いてもらえたりしたので、効果絶大だと実感しています。
また打ち合わせが4人の情報交換や学習の場となっているのも利点です。4人それぞれの得意分野を出し合い不得意分野を補い合う、無理のない活動ができているのではないかと思っています。
皆さんも支部を作り「ミニ交流会」をやってみてはいかがですか?

講座・声にのせよう言葉と心

 次に芦屋第 2期生でラジオのパーソナリティーや朗読もされている池田加津子さんによる講座「声にのせよう言葉と心」と続きました。
「自分の声を好きになりましょう」「自分の声を知りましょう」ということで、まずは最低音から最高音まで声を出してみました。
次は「大きな声」と「小さな声」をお隣の人に向かって。それ以外に「少し大きな声」「普通の声」「ヒソヒソ声」の全5種類の声が出せたらいいのだそうですよ。
次に頬・唇・舌を動かすトレーニング。全員で「う・い・あ」「れろれろれろ」と口を動かしている様は一見異様?でも「声は正直!気持ちや体調すべてを表し、聞き手に影響を与えますよ」という池田さんの言葉に、笑顔で取り組みました。
きっと明るい「れろれろれろ」だったと思います。

 印象的だったのは、「発声を気にしながら読んだり話したりする必要はないのです。心を込めて読めばよいと思います」ということでした。
アナウンサーのように滑舌のよい明瞭な読み方・話し方が必ずしも聞き手の心に響くのではなく、心のこもった語りこそが胸を打ち染み入る。つまりはテクニックより「心」が大切なのですね。

 さて、本来ならば中川正文先生のお話が予定されていたのですが、残念なことに体調不良とのことで急にご欠席となってしまいました。ぜひ次回こそはお話をお聞きしたいものです。

 最後は「グループワーク」となり、「なつかしい。養成講座を思い出すわ〜」「リポート提出はありませんよね!?」とリラックスムードは最高潮。日頃の活動の悩み、思い、絵本の話、子どもを取り巻く環境などなど話は尽きませんでした。

 本当に今回はこれまで以上にお互いが打ち解け、「来てよかった」と心から思える集いになったと思います。

 次のはばたきのための「明るい充電タイム」、それが交流会なのですね。今回参加できなかった方も、ぜひ次回は「充電」しにおいでください。

報告者・田中八潮(芦屋 1期)



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