はばたきの会交流会


<2016年度・第1回絵本講師の会 東京交流会報告> 
(2016/07/02・八重洲ホール)


絵本講師の会 東京交流会に参加しました

司会  ジェリー・マーティン 中田朋子  2016年度第1回絵本講師の会(はばたきの会)東京交流会は7月2日、八重洲ホールに約20名の絵本講師が集まり開催されました。司会の中田朋子さん(東京7期)とジェリー・マーティンさん(東京8期)は、明るくさわやかなお人柄で、会場は楽しい雰囲気に包まれていました。 


  午前の部、最初は森ゆり子理事長のご挨拶です。絵本講師挨拶 森ゆり子理事長というのは大きいホールで講座をするだけが仕事ではない、身近な人に伝えていく事も大切、また絵本講師の中では先輩、後輩の隔たりはなく、みんな一緒の仲間です、というお話をされました。久しぶりに聞く森理事長のおだやかなお話ぶりにほっといたしました。

 会則説明 田中潤

 次に会則を田中潤さん(東京7期)が読み上げられ、自分で読んだ時よりも、とてもわかりやすく、理解することができました。自己紹介では、みなさん名簿をみながらひとりひとり確かめるように聴いていらっしゃいました。

 

支部紹介は、各支部の代表の方が活動内容などを報告され、みなさんがそれぞれの場所でがんばっていらっしゃることを感じました。

支部紹介 有路 支部紹介 田中潤

絵本講座をする前に そしてジェリー・マーティンさんの『絵本講座をする前に』となりました。ジェリーさんの体験をもとに講座のお願いに行く時、ファイルに名刺と「自分のちらし と『絵本フォーラム』を入れていく事(その順番も大切)など、とても具体的なアドバイスをしてくださいました。
 また、ボランティアと絵本講師の違いとして、絵本講師はお金をいただくという事、絵本講師は他の人にはないものを持っていて、それに熱意をのせて伝えることが大切、というお話をされました。絵本講師として活動していく上でとても参考になる内容で、みなさん熱心にメモをとっていらっしゃいました。

 次は、篠原紀子さん(東京12期)の絵本講座『絵本の魅力〜絵本のある子育て』です。大学で美講座実演 篠原紀子術を専攻された篠原さんは、『大きなかぶ』(ロシア民話、A・トルストイ再話、内田莉莎子/訳、佐藤忠良/画、福音館書店)を読まれて、この絵本が日本で横書き(左から開く)の初期の絵本であった事、絵を描いた佐藤忠良さんは彫刻家であった事などを話され、会場からは「へえ〜」と声があがりました。

 また娘さんが小学校入学前に字を教えなかった篠原さんは、娘さんがお手本通りに字を書くのが苦手なのを見て、自分は間違っていたのかと悩まれたそうです。でも、『にほんご』(安野光雅、大岡信、谷川俊太郎、松居直/共著,福音館書店)を読んで、自信を持つ事ができたと話されました。初めてとは思えない、落ち着いたとても篠原さんらしい講座で、会場からは大きな拍手があがっていました。

講座実演 舛谷裕子  おいしいお弁当をいただいた後は午後の部、舛谷裕子副会長の絵本講座『絵本の時間 とても素敵な宝物』が始まりました。ご自身の子育てと絵本体験を話されながら、10冊ほどの絵本を紹介してくださいました。小学校1年生の時お兄さんが読んでくださった『にんぎょひめ』は、ラストは黒い泡がブクブクしている絵で、とても嫌だったそうです。いわさきちひろさん絵の『にんぎょひめ』(アルデンセン/さく、そのあやこ/ぶん、偕成社)を紹介され、こういう絵だったらあんなに嫌いではなかったのでは、とおっしゃいました。そのお話に、絵本の絵の役割、絵本を選ぶ重要さを深く考えさせられました。

 その後グループワークになり、わたしがいたグループでは、講座は修了したけれども絵本講座絵本ライブ 福島はるお 石井宏子を開く自信がない、もっと学ぶ場が欲しい、との声がありました。今度は家が近いメンバーで集まり、わたしの神奈川県のグループでは神奈川支部の内田早苗さん(東京7期)より、実際に絵本講師として活動していく心構えなど、貴重なお話を伺いました。最後は福島はるおさん(東京6期)の明るく楽しいご挨拶。そして、交流会はジェリー・マーティンの「今日はお疲れ様でした」の言葉で締めくくられました。ふだんお会いできない方々からたくさんお話を聴く事ができ、今日は参加して本当によかったという気持ちでいっぱいになって、帰りの電車に乗りました。ありがとうございました。
(たさき・きょうこ)

 

(交流会リポート・たさき きょうこ・東京12期)

たさき きょうこ


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