私の絵本体験記
「絵本フォーラム」17号(2001年7.10)より
わが家の自慢のミニ図書館できた
作本 由紀恵さん(福岡市早良区)

写真  ほるぷと出会ってから少しずつ本棚が増え、今ではミニ図書館ができました。くむくむもあります。初めていらした方は、「絵本がたくさんあるね。」「全部読んでるの?」と。ほとんど読んでいるから自分でも驚きです。読み聞かせも毎日必ずではないのに、こんなに多くの本を親子で見ている事を考えると、日々の少しずつの積み重ねのすごさに我ながら感心させられます。これも、担当の松本さんが足を運んで下さり、絵本の話や講演を提供して下さったおかげ。それと何人もの本の専門家が選び抜いた絵本だからこそと思います。
 ミニ図書館ができてよかったことは、子ども達が好きな時に本を選べることです。絵本に○才向きと書いてありますが、その年齢で見るわけではないことに気づきました。幼稚園に入るまでは、やはり赤ちゃん絵本。年中、年長になりストーリー性がわかってくると、自然と字数の多いものになってきて、児童書もきけるようになりました。目次ごとに読んで「つづきは明日」とやると子ども達も喜んで、1冊の本を一週間かけて読んだりしていました。小学生になると夕方まで元気に遊んでいるため、時間もなくなり、しばらく見ていなかった短い絵本を出してきて、懐かしむように見ています。それでも内容をしっかり覚えているのも驚きです。また、下の子に読んであげたりもしています。同じ本を同じ日に、また年月をおいて何度も繰り返し読むことがいいのだと思います。絵本は自然と生活の一部になり、本好きな子になっているようです。
 親子共に気に入っているのは、海外秀作です。発色が美しく、絵で楽しめるところがいいです。ハッチンスや『あっ、あぶない!』など小学生になっても飽きずに見ています。児童書では『おじいちゃんの口笛』など。『おねえちゃんは天使』は、死をテーマにしたものですが明るく軽い仕上がりです。それでいて心に残るものがちゃんとあり、私の友人にも貸したりしています。
 また、これからもいい本と出会っていきたいです。
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