私の絵本体験記
「絵本フォーラム」18号(2001年9.10)より
親子で楽しんでる真っ最中!
中川 順子さん(山形県山形市)

写真  私が絵本に出会ったのは、育児サークルでの絵本の読み聞かせでした。私自身、本は好きな方ではなく、夏休みの宿題の読書感想文を書くために嫌々ながらページをめくっていたことを覚えています。だからこそ子どもには本好きになってほしいと思っていました。最初の頃は数冊ほどの絵本しかありませんでしたが、図書館や書店に足を運ぶ回数も増え、次第に絵本にふれる機会が多くなりました。しかし何百冊、何千冊とある絵本の中からどんな本を選べばいいのかと思っていました。
 そんな時、育児サークルを通じて『ほるぷこども図書館』の存在を知りました。どうせ読んであげるのなら良い本がほしいとは思っていましたが、すでに50冊近くの本がありましたし、一度に200冊もの本が届いて実際活用しきれるのだろうか、読まずに飾ってあるだけだったらどうしようか、と正直言って購入するかどうかかなり悩みました。 思い切って購入して約4ヶ月。「本、読もうか」と子ども達に声をかけると、長女4歳、次女2歳が自分達のお気に入りの本を持って私の膝を取り合うかのように喜んで走ってきます。次第に子どもの方から「読んで」と言うようになりました。同じ本を繰り返し読まされることもありますが、読む毎に新たな発見や感動があり、絵本の魅力を再発見したりします。 子どものお気に入りの絵本の1つに『しろくまちゃんのホットケーキ』があります。「ホットケーキできたかな?まぁだまだ」と言ってはホットケーキを食べる真似をしたり、小さな手を口元に持っていって「こぐまちゃーん、ホットケーキできたわよ」とまるで絵本の主人公になったかのように呼びかける姿を見て感動しています。また、一人で遊んでいる時も熱心に絵本を見ていることがあります。字は読めなくてもきっと絵は読めるのでしょう。
 『ほるぷこども図書館』と出会って本のある環境が出来てよかったと思います。子ども達だけでなく私自身も絵本から色々なことを教えられ、今親子で楽しんでいる真っ最中です。
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