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第14期絵本講師・養成講座は大阪会場・東京会場とも、第3編(中途)まで受講を受け付けしております。


心を育てる絵本

森ゆり子理事長

 超少子化の時代、絶対的な需要の減少により危ういと言われていた育児市場も子ども一人にかける費用の増加によって、いまだ“不況に強い市場”として安定しているようです。
そのような中で、「便利育児グッズ」ともいうべき新しい商品が次々と開発されています。
また、幼児教育についても低年齢化が進み、ビデオやパソコンなど様々なメディアを駆使した教材が出回っています。ゆたかな時代になりましたが、反面、一種の危惧を感じてしまいます。

おしえてー  私たちNPO法人「絵本で子育て」センター®は、絵本で子育てすることの楽しさを子育て中の母親・父親たちに語ることのできる人材を育成するために、「絵本講師・養成講座」を開講して13年目を迎えました。


その講座活動を通じて、多くの若いお母さん方と出会いますが、子どもとどう接して良いのか分からず困惑し、苦痛さえ感じている方が増えてきたように思います。


社会的に見ても、「育児ノイローゼ」という言葉が一種の流行のように使われており、虐待を含む子どもたちにかかわる悲惨な事件が頻発し、社会全体に不安感を与えています。


ありがとー

 便利保育グッズにしても幼児教育にしても、子どもとどう接すればいいか分からないところからくる焦燥感、不安感を物質的な面で補完しようとする一つの手段になっているような気がしてなりません。

  自分の子どもに物質的な充足感を与え、それで何となく、「わが子のために何かしてあげた」という気持ちになってしまうのです。また、その気持ちを深く探っていけば、親自身の欲求・欲望に行き当たることは想像に難くありません。

 物質的な豊かさは大いに結構です。でも本当は、それ以前に与えなければいけない、もっと大切なものがあるのではないでしょうか。

おやすみー 乳幼児期の子どもにとって、最も身近な存在である親と触れ合うことは、これから人生を生きていくうえでとても大切なことなのです。

 お母さん、お父さんの肌や声に包まれ、心から安心できる「子どもの時間」を過ごすことによって、子どもは自分がかけがえのない存在であることを確認し、同時に他人を大切にしようという気持ちが芽生えていくのではないでしょうか。


昔は当たり前のように行われていた親子の心の交流が、現代社会において失われつつあるように思われます。子どもたちの心を育てるのは、決して「モノ」ではありません。心を育てられるのは“こころ”だけなのです。

あそぼー  私たちは、そんなお母さん方に絵本を使った子育てをお勧めしています。毎日、たとえ一冊でも、たとえ数分でも、お膝で絵本を読んであげることによって、自然と親と子が肌を触れ合わせ、心を通わせる時間が生まれてきます。


そうした時間の積み重ねこそが、子どもの心を育む一番の栄養素なのです。現在、様々な便利育児グッズが売り出され、私たちを助けてくれています。
ただ、その“便利さ”とは、親が子どもに関わらなくても済むということも意味しています。

きれいー 楽だからいいよね、と簡単に手に取ってしまう前に、少しだけ考えてほしいのです。その便利さによって、逆に失われてしまうものがあるのではないだろうか、ということを。

 

 親に向かって子どもたちが懸命に伸ばしてくる手が、本当に求めているのは「何か」ということを、若いお母さん、お父さんの心に訪ねるのが、私たち絵本講師の役目なのです。


森 ゆり子 (NPO法人「絵本で子育て」センター®理事長)

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理事紹介

理事 大長咲子

 

 つなげたい 愛の体験

昔読んでもらった絵本を開くと、たちまち立ちのぼる優しい思い出。それは読んでもらった人の優しい声や肌のあたたかさ、夕暮れに染まった部屋の色、暖かいお布団の感触。はたまた、埃っぽい学校の教室のにおいまで。子どもの頃は何気なく読んでもらっていた絵本から、大人になった私は、たくさんの人から愛されて育ったのだということを感じ取ることができるのです。こんな絵本体験をずっと繋げていきたいと思っています。

 

理事 舛谷 裕子

 

 絵本があってよかった

子どもは身近な大人のたっぷりの愛を受けなければいけないと思っています。たっぷりの愛を受けた子どもは、どの子ものびやかに育っています。反面、子どもにどうやって愛を伝えたらいいのか戸惑っている大人もおられます。 核家族が当たり前になっている昨今。孤軍奮闘の子育て中に「この絵本で私は救われました」といわれる方に時々、出会います。そんな時、「絵本があってよかった」と思います。たかが絵本…されど絵本なのです。

 

理事 池田 加津子

 

 顔が笑えば、声も笑う

人と人との関係が希薄になっている社会。子どもをとりまく環境は厳しいものになっています。
絵本は人と人、子どもと親をつなぎます。そして、絵本を読む親の温もりのある声は子どもの人生を支えていく力になります。
絵本には、素晴らしい言葉があふれています。言葉には、味も香りも温度もあります。それを生の声で伝えたいですね。
顔が笑えば、声も笑います。子どもと一緒に、大人も絵本を楽しみましょう。

理事 加藤 美帆

 

 子育ての環境づくり

絵本を手に親子でリラックスタイム。子どもに読んでいたはずが、読み手である自分が、不思議と絵本の世界に引き込まれてしまう、なんてことも。
読み聞かせはスキンシップから始まります。そして絵本の中を親子でともに冒険していきます。
「興味あるかな? 楽しんでいるかな?」と親は子どもの反応をみて、その子のツボを探していきます。当たれば嬉しくて楽しくて。一方、子どもは親の反応を見てもっともっと楽しくなります。
便利な子育てアイテムが増え、それらを与えてさえすれば、子どもは静かにしている……、そんな環境にSTOP! 読み聞かせは親と子の関わりそのもの。そんな環境づくりしていきたいですね。


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 最終更新日 2017-09-20

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【事務局だより】
 蝉の合唱から独唱の秋の虫にバトンが渡され、心静かに耳を澄ませる夜。過ぎ去る季節を思い、来る季節を感じる夜。 同じように空を見上げている人がどこかにいると思える夜。お元気でしょうか。
いっぷく



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