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2006年5月20日(土)

飯田橋レインボービル

〜 第1編リポート 〜 開講式

報告者・中谷 資子


講座の写真  現代社会の様々な状況下で、「絵本の素晴らしさ」「良い絵本の重要性」を子育てに活かすプロを育成する絵本講師・養成講座が、東京会場(飯田橋レインボービル)で開催されました。
会場内は、北海道や四国など全国各地から集まった60名弱で賑わいました。

 午前の開講式では、NPO法人「絵本で子育て」センター理事長・森ゆり子から、「今なぜ絵本が必要であるのか」といった、社会背景の説明と共に、是非楽しんで受講をして欲しい、との挨拶が述べられました。
 続いて、昨年同講座を芦屋会場で受講した第二期修了生・中田千香子さんが自身の経験談を交えながら、「素晴らしい講師陣」により「同じ志をもった友人達」と共に「絵本の奥深さ」を学べたことが大きな収穫であったと述べ、今期の受講生の、ほんの少し先輩として、また、これからも一緒に学ぶ仲間としてのエールを送りました。

講座の写真  来賓の飫肥糺氏からは、人と人のコミュニケーションや、自然との触れ合いが希薄となってしまつた今の時代に、絵本が持つ意味、重要性が伝えられました。情報もモノも溢れる今の世の中で必要とされる「絵本の力」。受講生は、これから1年全6編を通じて学んで行くことになります。

 開講式の後は、8・9人程度のグループに分かれて、グループワーク。
受講生それぞれの自己紹介とともに、絵本講座へ架ける思いが熱く語られました。
美味しいお弁当に舌鼓をうちながら話に花が咲き、打ち解けた和やかなムードが広がります。

講座の写真  午後の特別講演は、作家・中川正文氏。著作『ごろはちだいみょうじん』の音読解説もあり、ユーモアに溢れる内容に、受講生からは時折笑い声がこぼれました。

「絵本と向き合うプロになってください」「絵本とは与えるものでなく、届けるもの」「絵本は大人も子どもも共に分かち合い、楽しむもの」そして「本当に良い絵本の基準はあなた方が見つけ、持ちなさい」といった言葉、そのひとつひとつが受講生の胸に大きく響いたようでした。

 目頭を押さえる方、神妙な面持ちになる方、うんうんと力強くうなずく方がいらっしゃいました。
 今回の初回講座でも、休憩時間等に早速連絡先の交換をし、自身の絵本体験や悩み、夢などを語り合う受講生の姿が印象的でした。
 当「絵本講師・養成講座」の専任講師の・藤井勇市から、今後の講座受講に際するオリエンテーションを受け、特別聴講生の私にも積極的な質問が投げかけられました。
 「絵本講師」への道の一歩を踏み出された皆様、おめでとうございます。そしてこれから1年間存分に学び、楽しんで参りましょう。

(なかたに・もとこ/絵本講師)

★芦屋会場リポート第1編/第2編/第3編/第4編/第5編/第6編
★福岡会場リポート第1編/第2編/第3編/第4編/第5編/第6編
★東京会場リポート第1編/第2編/第3編/第4編/第5編/第6編
ほるぷフォーラム ★ 絵本で子育てセンター