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報告者
芦屋5期生
村山 明代
第4編   〜 絵本講座の組み立て方 〜

2009年10月24日(土) ラポルテホール

主催:NPO法人「絵本で子育て」センター  共催:ほるぷフォーラム社
協賛:岩崎書店・偕成社・金の星社・こぐま社・鈴木出版・童心社・ほるぷ出版・理論社
特別協賛:ラボ教育センター

 長かった残暑も遠のき日増しに秋が深まりゆく10月24日、第6期「絵本講師・養成講座」(芦屋会場)第4篇が芦屋ラポルテホール特設会場で開催されました。いよいよ応用課程のはじまり、今日は森ゆり子理事長の『絵本講座・実演』です。

 初めに『ちびゴリラのちびちび』 (ルース・ボーンスタイン/さく、いわたみみ/やく、ほるぷ出版) の読み聞かせです。温かい声に包まれると緊張がほぐれ「まず、保護者の方に絵本を読んでもらう心地よさを味わっていただきたいのです」という理事長のことばがすっと入ってきたのでは…?

3編までに学んできた絵本で子育てする必要性を裏付ける要素を心地よい読み聞かせに織り交ぜ、テンポ良く進む講座に時間の経つのも忘れ、あっという間に最後の絵本『さっちゃんのまほうのて』 (たばたせいいち、先天性四肢障害児父母の会、のべあきこ、しざわさよこ/共同制作、偕成社) を“目をつむって”聴き終わりました。「さっちゃんのまほうの手」を握りしめているような気分でふと時計を見上げるとちょうど12時、さすが時間ぴったりです !!
 基本に忠実に、特別のパフォーマンスを入れず本当に大事なことを語り伝えていく…これぞ絵本講座の神髄(見本)!と思ったのは私だけでしょうか?
講演対象は『保育園の保護者』という設定でしたが、こんなに熱心な保護者ばかりだったら、日本も安心!というくらい、みなさん熱心に聴き入っていらっしゃいました。

 午後、藤井専任講師からいつものようにリポートに関するお話しがあり、早期教育に対する考え方に言及されました。「そもそも教育は投資ではなく、贈与と考えた方がよい。見返りを求めるものではなくプレゼントなのです」と言われた時、最近まで自分の抱えていた胸の奥のもやもやが、ふっと晴れる思いがしました。

 また、誰かの言った(著した)ことをそっくりそのまま言うことの是非については、「出典を明らかにして先人のことばを引用することは大切なことであり、『祖述(先人の言っていることを学び忠実に述べていく)』も大いによろしい」と言われ、なんだかそれなら私にも何とかできるかなとちょっと、ホッ (^_^;)でした。

 今回、配られているテキストは『第4巻 応用課程 絵本講座の組み立て方』です。講師都合により講座の『実践』が先にされましたので、若干の補足説明がされました。

 第4編から午後はグループワークだけです。回を重ねて机の配置換え作業もあっという間。貴重な時間を無駄にすることなく熱心にグル−プワークが進んでいきます。お奨め絵本を持ってきて紹介し合ったり、他の絵本講師の講座を受けられた感想をシェアされたり、聴講生やスタッフに質問したり、どのグループも活発に情報交換されていました。

 また、多くの受講生の方は、すでに『森ゆり子講演録 絵本を読んであげましょう』 (森ゆり子著/ NPO法人「絵本で子育て」センター) を読まれていて、講演の内容については解っていましたが、「(本を読むより)ことばで語られることによって初めてわかった」「もっと良く理解できた」「人の声のぬくもりの大切さが分かった」と感想を述べられていました。

 日々の多忙につい押し流されている自分が、講演や受講生のみなさんの熱心さに刺激され、また、がんばろう!と思った一日でした。今回は、いつもよりリポート提出日までの期間が少なめです。がんばって!

 次回は師走真只中の開催になります。熱心に学ばれ、一層輝きを増して いく素敵な皆さんをスタッフ一同、お待ちしております。(むらやま・あきよ)

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