2024年03月23日(土)
第20期「絵本講師・養成講座」東京会場第6編が2024年3月23日(土)、飯田橋レインボービルで開催されました。午前の部は、「絵本講師の会」副会長の池田加津子理事(芦屋2期生)の司会で閉講式が行われました。
まず、森ゆり子理事長から、修了証書の授与がありました。理事長は、この1年間学んだことを自信をもって伝えていってほしい、一緒に伝えていきましょうとお話されました。
藤井勇市顧問からは講評をいただきました。社会情勢のお話と、絵本講師として伝えてほしいことをアドバイスしてくださいました。
続いて、祝辞です。「絵本講師の会」副会長の大長咲子副理事長(芦屋1期生)が、故中川正文先生の言葉を紹介され、同じ仲間として、一緒に学びながら成長してきましょうとお話されました。
後藤修平様(童心社社長)は、「多くの団体が絵本の講座をしているけれども、この講座を選択したみなさんは、素晴らしい。この講座は絵本のことだけではなく、たくさんのことを学んでいるので、出版業界として希望と期待を持っています。子どもが生きやすい世の中は大人も生きやすい世の中ですので、子どもが生きやすい世の中になるように、一緒にやっていきましょう」とお話されました。
続いて波賀稔様(鈴木出版編集長)からは、「絵本講師・養成講座」の修了生の先輩として、「最初に書いたリポートが基本になっているので、どんどん活用してもらいたい」「修了後にはばたきの会の交流会に参加したことで、あるアメリカ人の絵本講師(ジェリー・マーティンさんのことです)と出会い、その絵本講師とバイリンガル絵本を出版し、ついには日本語の絵本も出版することになりました。このような出会いがあるので、つながりを大切にしてほしい」というお話でした。
その後、お祝いメッセージの紹介がありました。
午後の部は、梅田俊作先生の「読書感想文をつくるのだ」と題しての講演でした。先生のご著書『おかあさんもようちえん』(NPO法人「絵本で子育て」センター)は実在の幼稚園がモデルになっていて、その幼稚園では、とことん遊びきることを大切にしているので、子どもが生きていくことの核心をつかんでいくのだと、お話してくださいました。興味のあることをとことんやる、好きなことを見つけることが大切というお話でした。『しらんぷり』(ポプラ社)の発売後に心に深い傷を持つ子どもたちとどのように関わったか貴重なお話をしてくださいました。手作り絵本の作り方のコツを教えてくださり、実際に絵本を作ってみようと、画用紙が配られました。教わった通りに作る方や、さらにアレンジして作る方など、それぞれの作品が出来上がり、受講生の皆さんも楽しそうでした。その後、梅田先生の昔話の語りを聞かせていただきました。
懇親会では、グループの代表者のスピーチがありました。「この出会いが財産になった」「これから羽ばたいていきます」という決意表明など、熱い思いが語られました。勝者に梅田先生の作品がプレゼントされた「じゃんけん会」は、さらに盛り上がりました。賑やかで楽しい時間はあっという間に過ぎてしまい、最後に池田加津子理事からの「聴く力が弱くなっていると言われているけれども、絵本講師としてたくさん聴いてコミュニケーションをとりながら伝えていきましょう、これからのご活躍をお祈りしています」という挨拶で終了となりました。
(なかた・ともこ)
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