2026年度 第1回「絵本講師の会(はばたきの会)」全国合同交流会

2026年4月12日(日CIVI研修センター新大阪東


 平和をつくる絵本講師の活動について考えた一日 

司会 池田加津子
司会 池田加津子

 絵本講師の会(はばたきの会)全国合同交流会が2026年4月12日(日)CIVI研修センター新大阪東にて開催されました。約80名の参加があり、池田加津子副会長(芦屋2期)の司会で会が始まりました。


大長 咲子
大長 咲子
森 ゆり子理事長 
森 ゆり子理事長 
加藤 美帆
加藤 美帆

 森ゆり子理事長から「22期を終え絵本講師は約2400人になりました。目を覆いたくなるような事件が多発している今、子どもの育ちにかかわる人たちには、ぜひ絵本講師になってほしい。私たちの活動は子どもを守り、それは平和につながっていくと思うからです。もっともっと絵本講師の仲間が増えるようお声がけしていきましょう。また、絵本講座をする時は子育てに悩む方に寄り添う姿勢で」とのお話がありました。

 加藤美帆さん(芦屋3期)から会則説明があり、今年度の幹事が紹介されました。参加者の自己紹介、支部紹介、そして大長咲子副会長(芦屋1期)からは 「講座をする前に」の説明がありました。

武田 浩
武田 浩

 午前の部最後は、武田浩さん(芦屋22期)の講座実演「ファーストブックは未来へのバトン」です。看護師として勤務する保育園で読み聞かせをすると、子どもたちの目が輝き、子どもたちからエネルギーをもらえるそうです。統計資料によると、絵本購入額が年間5万円未満の保育園は全国で6割、幼児の家庭での一日平均視聴時間がYouTubeなど映像2時間に対し、絵本を読む時間は10分未満で、この状況を何とか変えたい。自分は幼稚園で最初に読み聞かせしてもらった絵本と情景を今でも覚えている。ファーストブックはいつまでも心の中に残るもの。だから子どもたちに、かけがえのない1冊を読んであげて未来へのバトンを手渡したい。絵本は物語だけでなく愛を伝えるものであり、読み聞かせを続けることで平和につながる、と語られました。

長谷川 義史氏
長谷川 義史氏
長谷川 義史氏
長谷川 義史氏

 

 午後の部は、絵本作家・長谷川義史さんの講演「絵本で子どもたちにつたえたいこと」です。絵描きの原点は、小学5年生のときの恩師おおにし先生が図画工作の授業で言われた「対象物をよく見て、あなたの感じたことを太い筆で表現しなさい」という言葉、そして体を動かせば心が動く、型にはまるな、という教えだそうです。これまで様々な場面で「絵の力」に助けられたエピソードを披露された後、絵本『朗読詩 ひろしまの子』(BL出版)をスクリーンに映して朗読してくださいました。友人の趙博さん(パギやん)から一人芝居の1場面で背景に長谷川さんの絵を使いたいと打診があったのが四國五郎さんの詩との出会い。絵本を作れるのか葛藤の末、広島で原爆死没者の名前と遺影(写真)に向き合い、一人ひとりの亡くなった状況を知ることで気持ちが入り、顔写真のスケッチをして絵本の絵を描けるようになったと話されました。世界で恐ろしいことが繰り返されている今、私たちは「けっして再びあやまちはくり返さない」と言えるのだろうか。よく考えて駄目なものは駄目と伝え、自分の出来ることをするしかない、と締めくくられました。

 その後のグループワークでは絵本講師としてどう活動するのか活発な意見交換がなされ、一人ひとりが平和をつくることに思いを巡らせた時間となりました。

第1回 絵本講師の会(はばたきの会)全国合同交流会交流会リポート 多本 ゆき枝(芦屋12期生)