おすすめ絵本

「絵本フォーラム」第21号(2002.03.10)








『みえないさんぽ』
(ゲルデ・ミューラー作/評論社)

 雪の朝、ベッドから抜け出した男の子は服を着て、朝食を食べ、飼い犬と一緒におさんぽへ。家のドアを開け、馬に出会い、小川を渡り、枝を拾って帰宅するまでが足あとだけで描かれています。見返しにページごとの男の子と犬の行動が描かれており、風景と合わせて見ると、おさんぽの様子が楽しめます。
=4〜5歳向き(本体1200円)

『ありがとう、フォルカーせんせい』
(パトリシア・ポラッコ作・絵、
香咲弥須子訳/岩崎書店)

 トリシャは絵の得意な女の子。5歳の誕生日、家族で儀式をして、本を読むことを始めました。ところが、文字も数字も、まったく理解できません。小学5年生になっても、本が読めません。担任のフォルカー先生はトリシャに辛抱強く読み方を教えてくれました。LD児であった著者の自伝的作品。
=7歳以上(本体1400円)








『ぜったいたべないからね』
(ローレン・チャイルド作、
木坂涼訳/フレーベル館)

 にんじんと、まめと、じゃがいもと、魚のフライと、トマトと他にももっときらいな食べ物がいっぱいあるローラと留守番を頼まれたチャーリー。チャーリーは嫌いな食べ物を「木星からとどいた『えだみかん』」「地球の反対側の『あめだまみどり』」などと言ってローラにすすめる。おしゃれなコラージュ絵本。
=3〜4歳向き(本体1300円)

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