おすすめ絵本

「絵本フォーラム」第22号(2002.05.10)








『てではなそう きらきら』
(さとうけいこ作、さわだとしき絵/小学館)

 手をさまざまに「きらきら」させることで、ほたるの光、花火、クリスマスツリー、微笑み、そして、拍手までが表現できることを表した絵本。「きらきら」という言葉の多様な意味と、手の表情の豊かさを実現させる。そして、読んでいるうちに手話に興味がわいてくる。黄色を基調にした絵が暖かい。
=5歳以上(本体1200円)

『キャベツ姫』
(エロール・ル・カイン作、
灰島かり訳/ほるぷ出版)

 おこりんぼうの王様は、妻に対しては「おいぼれのめんどり」、、娘には「ぼんくらキャベツ」と悪たれ口ばかり。そこへ森の王がやってきて王女を息子の嫁にと申し込む。王様は却下し、森の王は仕返しにのろいをかけ、妻はめんどりに、王女はキャベツになってしまう。華麗な絵が独特の物語世界を紡いでいる。
=5歳以上(本体1400円)







『ウッレのスキーのたび』
(エルザ・ベスコフさく、
石井登志子やく/フェリシモ出版)

 父親にもらった本物のスキーで森に行ったウッレは、霜じいさんに出会い、冬王さまの城に連れていってもらいました。そこで、セイウチをしたがえた王さまに出会い、クリスマスプレゼントを作っている子どもたちとスキーやスケート、雪合戦やそり遊びをして帰りました。水彩を基調にしたベスコフの絵が楽しい。
=5歳以上(本体1429円)

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