おすすめ絵本
「絵本フォーラム」第24号(2002.09.10)








『あたまにつまった石ころが』
(キャロル・オーティス・ハースト作・
ジェイムズ・スティーブンソン絵
千葉茂樹訳/光村教育図書)

 作者が語る、子どもの時から石集めが大好きだった父の一生の物語。経営していたガソリンスタンドでも、その後に引っ越した古い家でも、石を集めて展示・分類し、科学博物館の石の展示室に通いつめて、ついにはそこの警備員、そして鉱物学部長にまでなる。父の信念の強さが淡々と語られた絵本。
=7歳以上(本体1400円)

『まいごのフォクシー』
(イングリ&エドガー・ドーレア文・絵
うらべちえこ訳/岩波書店)

 きつねのような犬フォクシーは、飼主の少年が持つ骨につられて、こっそり付いていき、町で迷子になってしまいます。そんなフォクシーを助けたのは、曲芸をする猫と鶏を飼っているおじさんでした。フォクシーも一生懸命芸を覚えましたが、夢でみるのは少年のことばかり。木炭で描かれたフォクシーの表情がユニーク。
=5歳以上(本体1900円)







『ダンゴムシ みつけたよ』
(皆越ようせい写真・文/ポプラ社)



 落ち葉の下や、公園のすみっこのブロックの下など、暗くて湿ったところが好きで、すぐ丸くなるダンゴムシ。何を食べていて、どんなうんちをしていて、どうやって卵を産み、あかちゃんはどんな様子か、天敵は何で、死んだらどうなるか。ダンゴムシの一生を丁寧に追った写真絵本。
=3歳以上(本体1200円)

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