「絵本フォーラム」第35号(2004.07.10) |
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『それゆけ、フェルディナント号』 (ヤノーシュ/作絵 つつみなみこ/訳 徳間書店) 黄色のフェルディナント号はフェルディナントさんの自慢の車。山を登ろうとして、後ろからタクシーや消防自動車などに押してもらったり(「フェルディナント号のやまのぼり」)、またある時は、トラクターや荷車を引っ張ったり(「フェルディナント号はちからもち」)して大活躍。車の絵が愛情たっぷりに描かれているドイツの絵本。 |
『マドレンカのいぬ』 (ピーター・シス/作 松田素子/訳 BL出版) 「犬が欲しいな」と思っていたマドレンカは、自分だけに見える犬に首輪をつけて散歩に出かけます。すると、いろんな民族の人に出会い、その人たちが自分の好きな犬を思い浮かべます。それから、マドレンカは空想の馬を連れているクレオパトラと遊び、家へ帰ります。想像の世界を繊細かつ豊かに描いた作品。 |
『月夜の誕生日』 (岩瀬成子/作 味戸ケイコ/絵 金の星社) 万里は誕生日に赤い洋服と星の形のブローチをもらいました。洋服を着たまま寝ていると、カワウソがやってきて、万里を背中に乗せて川へ連れていきます。そこで、万里は自分も誕生日だという動物たちに持ち物や住所や名前をプレゼントし、一緒に月食のお誕生日会を祝います。幻想的な絵でストーリーの雰囲気を巧みに表現しています。 |