![]() 「絵本フォーラム」第100号(2015.05.10) |
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![]() 『うめぼしさん』 かんざわとしこ/文 ましませつこ/絵 こぐま社 「うめぼしさん うめぼしさん あかい かおして しわ よって くちに いれたら すっぱくて あかんぼうやら おとしよりやら ちっとも かっとも わからんね」から始まる詩の絵本。梅の花が咲いて、青い実がなって、塩漬けされて、日干しにされて、おかゆやおにぎりの中で食べられる様子が、水彩やコラージュを使い、梅を擬人化したユーモラスな絵で紹介されています。 |
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ドングリのトチノミたろうは、遠くの島で火山が爆発しているのを見つけます。そこで、仲間に呼びかけ、島まで旅を始めます。長い列を作って「ドングリ・ドングラ」と歌いながら進みますが、途中には、リスや雪などの困難が待ち受けていました。海岸につくと、ドングリたちは船に乗って島へたどりつき、土の中に体をうずめました。画面いっぱいに描かれる小さなドングリたちの様子が楽しく、島で芽を出す結末も心が和みます。 |
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1938年、日本軍が中国へ侵略していた時、「わたし」は、中国湖南省の古都、長沙に住んでいました。お父さんから田舎へ逃げなさいという便りがあった日の夜、町中が大火事になり、5日間燃え続けて、古い町がなくなってしまいました。人々の暮らし、戦争によって変化する町の様子、大火事で廃墟になってしまう様子を描いたモノクロの迫力のある絵が、戦争の空しさ、恐ろしさを強く訴えかけます。 |