おすすめ絵本

「絵本フォーラム」第108号(2016.09.10)









ぺんぎんたいそう

『ぺんぎんたいそう』 
斎藤槙/作 福音館書店 齋藤槙/さく
福音館書店

 黄色い表紙に、おかあさんと子どものペンギンが羽を広げて立っています。ページをめくると深呼吸から始まって、首の運動、腕の運動、足の運動、体を曲げる運動の後、大小のジャンプをしておしりをふって終わります。ペンギン親子の体の表情がユーモラスで思わず一緒に体操したくなってしまいます。手書きの文字もゆったりとしていて、親子でのんびり体操を楽しむことができます。
(税込価格864円)


あおのじかん

『あおのじかん』 
イザベル・シムレール/文・絵 石津ちひろ/訳 
岩波書店

 おひさまが沈んで始まる「あおのじかん」を生きる鳥や動物や虫たちの様子を描いた絵本。アオカケスが青の時間の始まりを告げ、北極ギツネは青い氷の中を歩きます。少しずつ暗くなる中で、ヤグルマギクなどの青い花が咲きみだれ、群青色のイトトンボがルリハツタケに止まります。薄い青から濃紺まで多様で魅力的な青を存分に味わえる贅沢な作品です。
(税込価格1,836円)









しげちゃんとじりつさん

『しげちゃんとじりつさん』
室井滋/作 長谷川義史/絵 
金の星社

 小学校になったしげちゃんはバアちゃん子。毎晩バアちゃんの布団で寝ています。1学期の成績表に「自立を!」と書いてあったため、お母さんはバアちゃんと寝るのを禁止します。しげちゃんが一人で寝ていると、天井に「自立さん」というお化けが出てきました。バアちゃんはしげちゃんを布団に入れてくれますが、一人で寝かせようとひと芝居打ちます。バアちゃんとしげちゃんの関係があたたかくユーモラスな絵で表現されています。
(税込価格1,404円)


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