追悼


   むのたけじさん、ありがとうございました


                   NPO法人「絵本で子育て」センター

むのたけじ先生

むのたけじ(武野武治)=1915年秋田県生まれ。ジャーナリスト、文筆家。2016年8月21日午前0時20分老衰のため、さいたま市の次男武野大策氏宅で死去、101歳。

報知新聞をへて朝日新聞記者となり1945年8月15日の敗戦を機に戦争責任を感じて退社。1948年、秋田県横手市で週刊新聞『たいまつ』を創刊。78年まで主幹として健筆をふるった。著書多数。NPO法人「絵本で子育て」センターが主催する「絵本講師・養成講座」の講師を98才から4年間務めた。

 

●森 ゆり子(理事長)
今年5月が最後に……
今年5月、入院のため「絵本講師・養成講座」東京会場での記念講演が出来ないことを申し訳ないと、ビデオメッセージをくださいました。病院でお会いした時の言葉「頑張って! 僕もまだ死なないよ」。そして、力強い握手の感触を覚えています。「この会の真面目なところが好きです」といつもおっしゃってくださいました。先生とお会いできたことを幸せに思います。今、ゆかりちゃんと奥さまとご一緒ですか。


●浅越 佐知子 (芦屋7期)
やさしい心こそつよい力
 先生の力強いお言葉がいつも私の背中を押してくださっていました。「やさしい心こそ人の世でいちばんつよい力」という言葉を忘れず、相手を敬い共に学び合い、そして労わり合う気持ちを持って前を向いてしっかり進んでいきたいと思います。

●安逹 光生(芦屋5期)
心から感謝しています
 むのたけじ先生、先生の講座を始めてお聞きした時 私は衝撃と感動で涙したことを今でも思い出します。年齢を感じさせない張りのある声、童心のような笑顔、新鮮な言葉の響き、みんな大好きでした。先生に出会えたこと、心から感謝しています。ありがとうございました。ご冥福をお祈りします。

●池田 加津子(芦屋2期)
忘れません
 初めてお話を伺った時の衝撃は今でも忘れません。握手をして頂いた手の温もり・力強さを忘れません。全身から溢れ出る平和への願い・声も忘れません。社会への厳しい目、人に対する優しさ、「うやまい合い、まなび合い、いたわり合おう」むの先生直筆の言葉、忘れません。本当にありがとうございました。

●大西 徳子 (芦屋6期)
「人生、死ぬ時がてっぺん!」
 謹んでむのたけじ先生のご冥福をお祈り申し上げます。ご逝去の報に悲しい気持ちでいっぱいでございます。「人生、死ぬ時がてっぺん!」のお言葉がいまも聴こえてきます。絵本講師として前へ進んでいかなくてはと思っています。深い学びをいただきましてありがとうございました。養成講座でのお姿を偲び合掌いたします。

●加藤 美帆 (芦屋3期)
先生の笑顔、忘れません
 ご永眠の報にただただ驚き、そして悲しくなり言葉もありません。もっともっと生きていて欲しかった。様々なお話をうかがいたかった。本当に残念です。「あなたはこの世にたった一人の存在なんだ!」と喝を入れてくださったお声が今も鮮明に耳に残っています。先生の笑顔、忘れません。安らかな旅立ちでありますように。

●熊懐 賀代(芦屋4期
言葉を伝えていきます
 またお会いできますようにと強く強く願っていたので、ただ驚きと悲しみでいっぱいです。今は先生の思いを直接に受け取った一人として、「戦争は絶対にしてはいけない」「一人ひとりがかけがえのない自分の命をしっかりと生きなさい」この言葉を伝えていかなければと思います。むの先生のご冥福を心よりお祈りいたします。

●後藤 純子(芦屋4期)
平和でなければならない
 お名前だけは存じあげていたむのたけじ先生の講演をきいて、子どもを育てることはかけがえのないことであると再認識しました。人間が生きる世の中は平和でなければならない、そして、一人一人の人間にはそれができるはずだという信念を受け継いでいきたいと思います。むの先生、ありがとうございました。

●大長 咲子(芦屋1期)
個々を尊重する姿勢
 「絵本講師・養成講座」でのご講演を『絵本とジャーナリズム』としてまとめ、出版する時に私たちと同じ視線にたって、丁寧に教えてくださいました。いつどんな時も、誰に対しても対等の関係をもち、そして個々を尊重してくださる姿勢に、勇気づけられました。むの先生のお話しを聞けたことが誇りとなっています。

●武田 美保(芦屋4期)
平和への思いを未来へ
 力強いお声で語ってくださった先生のお言葉が今も心に響いています。平和な時代に生まれ育った私たちは、先生のお言葉を心にとめ、絵本の力を借りながら「命のたいせつさ」「戦争の恐ろしさ」を子どもたちと共に考え、平和への思いを未来へとつなげていかなければいけないのですね。むの先生ありがとうございました。 

●東條 真由美(芦屋9期)
絵本を通じて伝えていきたい
 「この地球上であなたというひとはただひとり。かけがえのない存在として責任と誇りを持ち、互いに学びあっていきましょう」直接お聴きしたむの先生の力強いお声は、今もダイレクトに心に響いてまいります。これからも「生の声を届けることの大切さ」を、絵本を通じて伝えていきたいと思います。

●冨田啓子(芦屋8期生)
ありがとうございました
 むの先生、ありがとうございました。思いがけないお知らせをいただきまして、まだ信じられない気持ちでございます。現役のジャーナリストである先生からいただいた言葉は宝物です。これからも先生のご遺志をたくさんの方に届けていきたいと思います。謹んで哀悼の意を申し上げます。

●星野 めぐみ(芦屋8期)
目をあけて世の中を見る
 むの先生、沢山の教えをありがとうございました。ハッとしたお言葉の一つ「子育て期には喜怒哀楽の前に疑うという能力を備えてやる事です」と。「ねむれ良い子と言わずにパッチリ目を開けて世の中をよく見なさいよと、言うべきです」のお言葉はビシッと肝にはまったきたお言葉です。先生、しっかり守り通し念じて参ります。

●舛谷 裕子(芦屋3期)
ゆかりちゃんと一緒に……
 先生のお話を毎年伺うことができ、とても幸せでした。激しく力強い言葉からも「そのままの自分でいいんだよ」「信念を持って自分らしく生きるんだよ」と生きていること≠サのものを優しく包み込んでいただき勇気づけられました。ゆかりちゃんと出会えましたか? ゆかりちゃんと一緒に私たちのことを見守っていてください。

●弓立 瑶子(芦屋7期)
今も思い出します
 4月にむの先生のご講演でお聞きした、心の叫びのような大きなお声を今も思い出します。戦争の真実から目を背けず、自らの心の痛みを忘れることなく、生涯を通して命の尊厳と平和を訴えられた先生。いつの時代も様々な形で傷つけ合ってしまう私たちに、強く、やさしく道を示して下さいました。ありがとうございました。

●藤井 勇市(顧問)
彼岸からの叱声を……
むのたけじさんを知ったのは『詞集たいまつ』、17歳の秋。衝撃の詞(ことば)の山脈に圧倒される。謦咳に接したのは7年後の青森での講演会、大音声に仰天。『たいまつ』の詞に若気の感傷と苦悩は蹴飛ばされた。頭を叩かれ、背中を押され、無断で師事して50年生きてきた。あちら(彼岸)に逝かれても、こちら(此岸)の私たちに叱声を……。

 

むのたけじ先生講演風景

 

むのたけじ先生、ありがとうございました。(もり・ゆりこ)

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