おすすめ絵本

「絵本フォーラム」第115号
(2017.11.10)









デコポコえほん くねくね!

デコボコえほん くねくね!』 
クレール・ズケリ・ローマー/作
小学館

 水色の台紙に蛍光色のピンク、黄色、黄緑色の丸や線が指でなぞれるようになっている絵本。最初のページは黄色い溝が画面いっぱいに四角を描いていて、左右の指で溝をなぞります。ページをめくると、右ページに黄色い丸、左ページに黄緑の丸で、左右の指で一緒にジャンプしたり、順番にジャンプしたりします。どんどん複雑になっていく丸やくねくねやぎざぎざの線をリズミカルに指でたどって遊ぶおしゃれなフランスの絵本です。
(税込価格1,512円


エンリケタ、えほんをつくる

エンリケタ、えほんをつくる』 
リニエルス/作 宇野和美/訳
ほるぷ出版

 ママに色鉛筆をもらったエンリケタは、絵本を作ることにします。題名は「3つのあたまと2つのぼうしのモンスター」。主人公のエミリアが寝ていると、クローゼットから3つの頭を持ったモンスターが出てきてルイスミゲルの帽子をさがしていると言います。そこで、みんなでクローゼットの中に入ります。読んでいるうちに、自分でも絵本を描きたくなるかもしれません。エンリケタの横で絵本作りを励ますネコもユーモラス。
(税込価格1,620円









だいぶつさまのうんどうかい

だいぶつさまのうんどうかい』 
苅田澄子/ぶん 中川学/え
アリス館

 今日は仏様たちの運動会。大仏様は初めて参加しますが、玉入れは指が大きすぎて玉がつまめず、まんじゅうくい競争は大きな鼻が邪魔してまんじゅうが食べられず、障害物競争では網にからまって倒れてしまいます。けれど、ピラミッドでは土台として大活躍。最後はみんなでお風呂に入ります。千手観音が玉入れが得意だったり、運動会の次の日に大仏様の体が痛かったり、笑えるエピソード満載。丁寧な仏像の絵も楽しめます。
(税込価格1,512円


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