私の絵本体験記

「絵本フォーラム」118号(2018年05.10)より

「幸せを感じる毎日」

徳富 容江 (静岡県浜松市)

とくとみ やすえ 私には、5歳の娘と2歳の息子がいます。子どもたちに絵本の読み聞かせを始めたのは長女が1歳を過ぎてから。姉からたくさんの絵本をもらったことがきっかけでした。幼少期に絵本を読んでもらった経験がなかった私は、どのように読み聞かせたらいいのか分からず、娘が絵本を見てくれない、話を聞いてくれない……など、戸惑うばかりでした。しかし、「とりあえず毎日読んで習慣にしてみよう」と考え、娘のペースに合わせて少しずつ読み聞かせをしていきました。子どもたちへの読み聞かせをきっかけに、私も絵本が好きになり、主人も積極的に子どもたちに絵本を読むようになりました。今では、私たち家族に絵本は欠かせないものとなりました。

 そして、絵本のことをもっと深く学びたいと思い、「絵本講師・養成講座」を受講しました。親子のつながりを大切にする講座を受講したことで、私が今まで子どもたちにしてきたことは良かったんだ……と、とても大きな自信になりました。また、娘は幅広く色んな絵本を、息子は同じ絵本を何度も読んでもらうことが好きです。それは、生活の他の場面にも当てはまり、絵本の読み聞かせがきっかけで子どものいろいろな部分も知ることができました。

 夜寝る前に絵本を読むことが多いのですが、我が家は一緒に絵本を選ぶところから絵本の時間が始まります。絵本を読んでいるときは、私の声も少し優しくなり、そして、そんな私の声を聴きながら子どもたちが眠りについてくれていることに幸せを感じている日々です。
(とくとみ・やすえ)

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