私の絵本体験記

「絵本フォーラム」119号(2018年07.10)より

「息子の反応に絵本の楽しみ方が変化」

佐々木 美和 (東京都清瀬市)

 

佐々木美和 絵本は妊娠中からたくさん用意していました。でも、息子はあまり反応もしないし、何となく気恥ずかしい思いもあって読み聞かせをしないまま過ごしていました。同じ地域に住む、生後2~3ヵ月の第1子を持つママたちの出会いの場である「新米ママの会」に参加した時のことです。産後ドゥーラの方が絵本の読み聞かせをしてくださいました。すると総勢12名の赤ちゃんが絵本に注目し始めたのです。息子は興味ないだろうな、と膝上を見るとなんと絵本をじっと見ているではありませんか! もちろん読み聞かせが上手だったこともありますが、赤ちゃんも大人のようにその場の雰囲気に影響されるんだと実感しました。

 家に帰って早速絵本を取り出すと昨日までの興味のなさがウソのよう。「早く読んで!」というように目を輝かせていました。「新米ママの会」に参加していなかったら絵本の読み聞かせを諦めてしまっていたと思います。

  まだ3か月なので、ストーリー性のある絵本には飽きてしまいますが、擬音を駆使した絵本、色のコントラストが特徴的な絵本、手遊びを一緒に出来る絵本、などたくさんの絵本を楽しむことが出来ています。息子が生まれる前は「ストーリーもなくつまらない」と思っていた絵本でも、息子の反応を見ながらだと楽しみ方も変わってきます。また、ページ毎のキレイなイラストを見るだけで心が躍ります。今後も、たくさんの絵本を読んで息子の世界観を広げてあげたいと思っています。(ささき・みわ)

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