おすすめ絵本

「絵本フォーラム」第47号(2006.07.10)








『森はオペラ』
(姉崎一馬/作、クレヨンハウス)

 自然写真家である作者が青森県から大分県にいたるエゾエノキやブナ、トチノキなどの樹木、森林を写真に撮って「森のオペラ」として構成した写真絵本。画面いっぱいに広がる木々の緑やズームになった一本の木の芽が、太陽の光を浴びた空や地面とともに写され、見ているだけで森林浴をしている気分になる。
/定価1575円(税込)

『とんでもないおいかけっこ』
(クレメント・ハード/作、江國香織/訳
BL出版)

 犬を連れた紳士と猫を連れた婦人が出会って犬と猫のおいかけっこが始まりました。はしごをひっくりかえしたり、よその家の台所に入ってスープをこぼしたり、看護婦さんやペンキやさんをころばせたり、町中を走り回ります。1941年の絵本ですが、デザインと構図に優れた愉快な絵本です。
/定価1365円(税込)







『ファルファリーナとマルセル』
(ホリー・ケラー/作、河野一郎/訳
岩波書店)

 いもむしのファルファリーナと灰色の鳥マルセルが池のほとりで友だちになり、かくれんぼをしたり、散歩をしたりして楽しみます。ところが、ある日、お互いを見失ってしまい、ファルファリーナは蝶に、マルセルはガンの成鳥になって再会します。やわらかな色使いが魅力の絵本。
/定価1575円(税込)


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