私の絵本体験記
「絵本フォーラム」53号(2007年07.10)より
「 親子で楽しめる時間を大切に…」
石田 ひろみ さん( 福岡県糟屋郡 )

 私の幼少期は、絵本とは無縁でした。だからなのか、あまり本を読まずに大人になってしまいました。 20歳を過ぎたあたりから興味を持ち出し、今では肌身離さず、どんなに疲れていてもページをめくらないと一日が終わらないという状況です。まさに本の虜になってしまいました。

 3歳の娘が生まれた時、まず『いないいないばあ』を購入しました。娘には是非とも本好きになってもらいたかったのです。でもだんだん本棚には私好みの本ばかり…。そんな時『ほるぷこども図書館』の絵本に出会い、早速購入を決めました。箱から取り出す時の娘の喜びようといったら…。バランス良く選択された絵本たち、子どものみならず大人の心までも惹きつけるパワーのある絵本たちがぎっしり詰まった、まさに宝箱です。娘は毎晩のように「今日はわくわくしてどきどきした一日だったよ。ありがとう」と言って、おやすみのチューをしてくれます。この感情表現を聞くたびに「いい絵本に出会えてよかった、毎日読んであげるね」と心の底から思えると同時に、今までの育児はまちがってはないんだと自信のようなものも湧いて来ます。

  将来の娘の為に…とかではなく、今この時期に親子で一緒に楽しめる時間を、ただひたすら大切に過ごしていけたらいいなと思っています。
前へ次へ