「絵本フォーラム」第55号(2007.11.10) |
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ゆうかちゃんが田舎のおじいちゃんとおばあちゃんの家へ遊びに行くと、おばあちゃんはくるみの巻き寿司を作ってくれて、おじいちゃんは花の咲いているくるみの木を見せてくれました。秋、ゆうかちゃんはくるみの実を拾いに再び田舎へ。そこにはリスや野ネズミが食べた跡もありました。詳細な自然描写が魅力的で、読者はゆうかちゃんの発見の楽しさを共有することができます。(税込価格 1260円) |
『おじいちゃんのところ』 (ヘレン・ V・グリフィス/文、ジェームズ・スティーブンソン/絵、あきのしょういちろう/訳、 童話館出版) ジャネッタはお母さんと初めておじいちゃんに会いに行きました。古い家にはいじわるそうな猫やハチの巣があって落ち着かないし、その上、ラバにまで追いかけられ、とても居心地の悪い思いをしていました。ところが、夜、おじいちゃんに星が空から落ちてきた話をしてもらってから、少しずつおじいちゃんの所が楽しくなってきました。二人の温かい交流が絵と文から伝わってくる絵本。(税込価格 1575円) |
スイスの山奥の小さな村にある時計屋さんには 123個の鳩時計がありました。時間になると鳩は揃って「ポッポー」というのですが、一つだけ、いつでも遅れる時計がありました。ある時、王様がきて、もし次の朝来た時に、どれ一つ時計が遅れなかったら全ての時計を買うと言いました。時計屋さんは一生懸命遅れる時計を直そうとしていた時に、一人の女の子の言葉を思い出しました。(税込価格1470円) |