まだまだ暑い日が続きますが“読書の秋”の季節がやってまいりました。秋の夜長にどの絵本や本を読もうかと、子どもたちも私もわくわくしています。
ルピナスは秋に種を蒔き春に咲くお花です。和名が“昇藤(のぼりふじ)”といい花言葉は“空想、いつも幸せ、母性愛、多くの仲間”なのだそうです。
少女はおじいさんと 3 つの約束をします。 2 つの約束は果たしましたが、 3 つめの約束をどうしたら果たせるのか、なかなか思いつきません。思いつかないまま齢を重ね、とうとう髪に白いものが混じるほど月日が流れていきました。その 3 つめの約束…それは「世の中を、もっとうつくしくする」こと。凛としたルピナスさんの横顔。ある日、ルピナスさんはやっとおじいさんとの一番難しい 3 つめの約束を果たします。そこには至福の時を過ごしているルピナスさんの横顔がありました。ちょうど花言葉と同じように…
人のためにどこまで尽くせるか、私利私欲を取り去り世の中のために何ができるか。結果よりも、その考えている時間が何より貴いのではないでしょうか。子どもに伝えたいこと…それは一つの答えではなく、長い坂を登ったり下ったり、思考の時間を楽しむことなのかもしれません。
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