私の絵本体験記
「絵本フォーラム」65号(2009年07.10)より
心の水を枯らさないよう親子で絵本タイム
和田 優子さん(福岡県福岡市)

 絵本は大好きなんだけど何か物足りなさを感じている子どもたちを見て、これではいけないと長男が 9ヶ月の時に「めだか」と「ひよこ」が届いて以来5年振りに『ほるぷこども図書館』がやってきたのです。

 その日は、朝から待ちきれず玄関をうろうろ、荷物が届くと「ありがとうございました。さようならー」とトラックが見えなくなるまで手を振り家の中へ……。さぁ、どれから開けようかな…始めはうさぎ。次はこじか、次はこりす。次は……。部屋いっぱいにひろげた絵本に大興奮! 枯れかけた植木が水をいくらでも吸うように、それからの一週間は、「読んで」攻めでした。あー飢えていたのだなぁ…と反省の一週間でもありました。 2才の長女の始めの1冊は『しょうたとなっとう』でした。納豆好きな彼女には匂いでもしたのでしょうか、大量の本の中から、よく見付けたものだとびっくりです。

 長男は、動物、虫、科学系の本。長女は、物語ものを好みますが、二人の共通点は、読むのに 30分〜1時間くらいかかるものを、よく選んでもってくることです。子どもの集中力には本当に驚かされます。

 最近は、私が子どもたちに読むだけでなく、子ども同士での読み合いこや子どもたちが私に読んでくれる等、絵本タイムがますます楽しく大切なひとときになっています。(わだ・ゆうこ)

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