暦の上の秋はもう遠い日に過ぎましたが、まだまだ暑さは残っています。
もうしばらくすると学校や幼稚園では、秋の行事が行われます。息子の通う幼稚園では、まもなく「芋掘り」遠足があります。わたしの子どものころも、芋掘りは秋のメインイベントでした。蔓を引っ張り、芋が土と一緒に二つも三つも連なって抜けたら大歓声です。
作業が終わった後、虫の食ったものとかポキッと先の折れたものとかを喜んで持って帰りました。母が「もうちょっと綺麗だとよかったのにねえ」といいながら蒸かしてくれたのも懐かしい思い出です。
去年、子どもも初めて体験したのですが、たくさんの友達と一緒に「うーん、しょ。うーん、しょ」と大喜びで芋掘りに挑戦していました。そのおかげでしょうか、芋栗なんきんが苦手な息子でしたが、蒸かしたさつま芋は大好物になりました。
ここは、「あおぞらようちえん」。雨で一週間延期になってしまった芋掘り。園児たちは、芋掘りを想像しながらおおきなお芋を、紙をどんどんつないで描いていきます。それは船になり、恐竜になり、みんなでおいもパーティーの開催です。
最後は、おならの力で空をとび宇宙旅行。子どもたちのゆたかな空想が愉快に快活に描かれています。色彩は二色でシンプル。無邪気な子どもたちの姿がありありと描かれていて、親子とも大好きな一冊です。
この絵本は、約 40年前の東京の幼稚園での実話に基づいたお話です。実際、子ども達の描いた絵は縦1・1メートル横5・4メートルにまでなったというから驚きです。 息子もどんどんおおきくなるお芋を見て、笑いながらすっかり「あおぞらようちえん」の園児気分です。 |