私の絵本体験記

「絵本フォーラム」74号(2011年01.10)より
「絵本からひろがる子ども達の世界 」
 西村 敦子さん (群馬県伊勢崎市)


 今回の活動は秋いっぱいの空のもと、絵本の読み聞かせ。子ども達が大好きなお外での絵本活動は室内とはまたちょっと違って子ども達の心も踊っていました。また、秋色たっぷりの自然に囲まれて絵本はより一層力を発揮しているようです。
  今回読んだ絵本は秋に関する絵本。秋の色に描かれた絵本達は読み聞かせしている周りの景色と同化し、子ども達もすっかり絵本の中にいる気分になった様子でうれしそう。
 
それから、みんなで秋集めをしてみました。絵本の中に飛び込んで絵本の主人公と同じようになった気分なのでしょう。「ぼくまつぼっくり見つけたよ〜」「こんなのもあったよ〜」など仲間達と一緒に、また小さな子は親子で一緒に秋探しをしていました。こんな事やるよ〜と伝えた時には、「え〜。そんなのやだー!」なんて言っていた子も当日、仲間達といざやってみると楽しそうにやっているじゃないですか。
  「あっちのほうにこんなのもあったよ」なんて教えてあげていたりと…。絵本、仲間、自然… 3 拍子揃うと子ども達に魔法がかかったように楽しいのですよね。私は、このような活動を通して豊かな心を育み、様々な物事の発見をたくさんして欲しいなと思います。
  また、私自身も子ども達と一緒になって楽しんでいるように、参加している親御さん達にも子ども達と同じように楽しんでまた、親子で共有出来るような思い出を、絵本を通して作っていって欲しいと思います。「そういえば、あの時あの絵本読んだよねぇ〜」という親子の会話が聞こえてくることを願って…。そして、後になってその思い出が親子の素敵な宝物になるように…。(にしむら・あつこ)

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