![]() 「絵本フォーラム」第93号(2014.03.10) |
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![]() 『うちのいぬ』 ヘレン・オクセンバリー/作・絵 谷川俊太郎/訳 岩崎書店 男の子が長靴をはいてレインコートを着ておかあさんと犬の散歩に出かけました。ところが、犬はいやなにおいの池に飛び込み、泥の中で遊びます。そこで、家に連れて帰ってお風呂に入れますが、タオルでふく前に外へ逃げ出してしまいます。犬にほんろうされる母親とそれを興味深く見ている子どもの様子がユーモラスです。谷川俊太郎の新訳もおかあさんを「ハハ」と訳すなど、興味深い点が多くあります。 |
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路地裏には秘密研究所があって、エム研究員とエヌ研究員が棒の上を渡ってサーカスを始めました。すると、三輪車に乗ってのんちゃんがやってきました。のんちゃんも研究員。三輪車を逆さにして焼き芋製造器が出来上がり。それから次々と研究員が来て、路地はジャングルや宇宙や森に変身します。鉛筆やペンを使った繊細なデッサンが現実から空想へと変化する様子を巧みに描いています。 |
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10歳のシボーンは3歳の時に亡くしたお母さんの顔がどうしても思い出せず、寂しい思いをしていました。ある日、公園で出会った女の人にそのことを打ち明けると、鏡を見ればいいと教えてくれました。そして、お父さんが寂しそうだということを聞くと、伝言を頼まれました。シボーンは鏡を見続けましたが、伝言のことは長い間思い出せませんでした。母親を亡くしたシボーンとお父さんの深い悲しみが伝わってくる作品。 |