2007年度第1回福岡会場賛助会員交流会

 2007年度の第1回福岡会場賛助会員交流会が7月7日土曜日、福岡市立婦人会館で開かれました。

 まず藤井代表から、芦屋・東京・福岡の各会場とも参加者は少なくなったものの、第 4期「絵本講師・養成講座」がスムーズに進行していること、中川先生が「絵本で子育てセンター」の顧問になったくださったこと、6月22日にこの講座が「絵本で子育て教室」として商標登録されたこと、飫肥先生の『たましいをゆさぶる絵本の世界』という叢書を絵本で子育てセンターから5千部出版したこと等の最新の状況報告がありました。

 その後、午前中は自己紹介が福岡では初めての卒業生 10名と、その時の特別聴講生4名(芦屋会場卒業生)の計14名の参加で行われました。
3ヶ月振りの再会で、それぞれその間の絵本とのかかわりを中心に日々の生活を報告しあいました。
早速講座を開いている人はまだほんの数人で、わが子を始めわが子の友だち、地域、職場などで地道に読み聞かせ活動を続けている人が殆どでした。
参加者で黒一点の江崎さんの「女性ばかりのこの会場に怖いもの見たさで来た」との発言に爆笑!(でもギロリ)……そんなプチ同窓会のような和やかな雰囲気のうちに午前中が終了しました。

 午後は天野美佐子さん(芦屋 2期生)と、齊藤久子さん(福岡3期生)の活動報告がありました。

 まずは天野さんからの報告です。今度の 8月5日に山口県光市で開催の「おっぽい祭り」で「絵本で子育て」についての講演枠を3時間(ボランティア)頂けたそうです。
この講演開催は去年「子どもたちの健やかな成長を願って…」というこの祭りについての新聞記事を読み、すぐにその記者に手紙を出したところ、その1年後の今年、突然その記者から連絡があり講演が成立したということでした。

 それからもう一つは、コープで年間 4回親子15組を募集して講座を開くことになったそうです。講師料は交通費程度にしかならないそうですが、若い母親に話を聞いてもらいたいという気持ちや、これをきっかけに次の講座に続くよう、それを見据えて活動しているということでした。
体当たり式の営業活動を続けているが@生活の中でアンテナをピンと張っていることAアンテナにかかったら即、行動することB結果はすぐに出なくても諦めないことCお世話になった方へのお礼状、年賀状は必ず出すこと……等を大切に活動を続けているということでした。営業活動も不発弾はいっぱいで断られるのが当たり前という覚悟で活動しているそうです。

 今、一番話したいと思っている対象は「高校生!」と、素敵な声で話してくださいました。

 司会の松本理事が「「私は絵本講師をやってますヨ」と自分から言わなければ話はやってこないですよネ。それに種をまいても天野さんのように芽が出るまで何年もかかることもあるんですよ」と柔らかくまとめてくれました。

 次に齊藤さんのお話を聞きました。 3才と1才の子の若いお母さんです。3月17日の卒業を待たずに活動を開始。まず、朝日新聞の月1回の販売店便りの誌面から記事不足で行き詰まっている様子をすばやくキャッチし「絵本便りのコーナーをください」と手紙を出したところ快諾してもらい、4月号から始めて今はきっちり位置付いているとのことでした。
同様に社協便りにも交渉したところ、承諾はしてもらえなかったそうですが子育てサロンで講座を持たないかと言われ、実現につながったそうです。その講座を聞いて感激した方が第4期絵本講師・養成講座の受講生となられ、つながりの輪は確実に拡がっています。
また、月に1回「ちびちび通信」を自主発刊し、社協や図書館、助産院、からすのほんや(児童図書館)などに置いてもらっているそうです。ぐっと惹かれる本との出会いのエピソードあり、父の日にちなんで「お父さんと絵本」の特集ありで、ワクワク・ドキドキ・ルンルン・フムフムと読むほどに楽しい通信です。この通信効果は抜群で、いろんなところから声がかかってきたそうです。
卒業して3ヶ月の間に、社協、助産院、子育てサークルで3回の講座を開き、6月には図書館司書の方の推薦で「福岡県家庭教育アドバイザー」に就任されました。
おじいちゃん、おばあちゃん、御主人の協力あっての活動ですが、それにしても1才の赤ちゃんを抱っこして素敵な笑顔でさりげなく活動を展開されているのはお見事!!の一言です。

 二人二様やり方は各々違うのですが、絵本の力を信じ、他の人にもこのことを伝えたい、知ってもらいたいという強い願いを持って地道に活動を続けるという根っこに揺るぎがないことを確認できました。

 最後のフリートークでは「福岡にも九州の拠点になるような支部ができたらいいのだけど…」がチラホラ……で、時間となりました。

(報告・窪田宇津美)



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