<2014年度 第1回「絵本講師の会」東京会場交流会報告> 
(2014/05/18)


「絵本講座にむけての第一歩」

 5月18日、新宿にあるラボ教育センターにて、2014年度 第1回「絵本講師の会」(はばたきの会)交流会が行われました。
初めての参加で緊張していましたが、会場に入ったとき、藤井勇市代表に温かい言葉をかけていただき、緊張が少しほぐれました。
参加者は約30名。配布された資料に、「いい絵本講師とは」と書かれてあるのが目にとまり、その言葉がとても気になりました。

司会 澤美代子 東京8期 司会・進行役は澤美代子さん(東京8期)。流れるような美しい話し方に、ウットリとしました。

 午前の部は、森ゆり子理事長からのあいさつで始森ゆり子理事長 あいさつまり、次に池田加津子副会長が、はばたきの会の規約を丁寧に読み上げ、参加者は規約をひとつひとつ確規約 池田加津子副会長認しました。会場は少し緊張した雰囲気でした。

規約を読み終えた後、支部紹介があり、「はばたきの会」の活動は個人だけでなく、支部での活動もあることを知りました。
東京に住んでいる人が、神奈川の支部に参加することも可能だそうです。個人での活支部紹介 鈴木哲子動に不安がある人や、仲間から刺激を受けたい人にとって、支部の存在はとても心強いと思いました。 支部紹介が終わると、いよいよ参加者の自己紹介です。自己紹介
一人一分間という限られた時間ではありましたが、近況報告や抱負を聞くことで、どんな人が参加されているのかを知ることができました。
今回私は簡単なあいさつしかできなかったため、次回の交流会のときは自分の伝えたいことも含めて、時間内に自己紹介をしようと心に誓いました。
自己紹介が終わり、会場全体の雰囲気がよく伝わってきた後に、大澤純子さん(東京広報活動 大澤純子8期)が広報活動について話されました。
最初は絵本の読み聞かせに関する勉強不足や、自分が相手に考えを押し付けてしまうのではないかという不安を抱いていたそうです。
しかし、絵本講座に参加する方たちと自分との間にある子育てへの共通意識を見つけることで、大澤さんの絵本講座ができあがっていき、活動の範囲が広がっていった印象を受けました。 そして、「いい絵本講師とは」何なのか、常に考え続けてこられたのではないかと思いました。
昼食タイム 午前の部の最後は、ラボ教育センターの方の、ラボ・パーティーやラボ・ライブラリーの紹介で締めくくり、お昼休憩となりました。
ランチタイムは、近くの席の人とお弁当を食べながら話したり、自己紹介などを聞いて興味を持った人と立ち話をしたり、会場は和やかな雰囲気に包まれました。
午後の部は、内田早苗さん(東京7期)の絵本講座からスタート。子どもの心を育てミニ講座 内田早苗ることとは具体的にどんなことなのか、教材と絵本の違いは何なのかなど、いずれも参加者にとって漠然としているものを、自身の言葉や手ぶりを使い、わかりやすくイメージさせてくれました。
参加者にイメージを伝える工夫は、絵本講座の回数をこなしていくうちに、ひらめき、講座内容はどんどん改良されていったそうです。こうした姿勢から、内田さんも「いい絵本講師とは」何なのか、を考え続けてきたように思いました。
良い絵本講師とは? 藤井勇市  絵本講座が終了し、会場が拍手に包まれた後、藤井勇市代表から、絵本講師としての心構えについて、お話がありました。
朝から気になっていた、あの言葉が出てきたのです。代表は「『いい絵本講師とは何か』について考え続ける人が、いい絵本講師である」と話されました。
参加者は手元の資料を読みながら、真剣な表情で話を聞いていました。私はこのとき、未熟であることは恥ずかしいことではなく、学び続けることで、成長する可能性を大きく持った人材であることに気付かされました。
また、「高いメディアリテラシー(情報収集能力や、物事の本質を見抜(力)をもつことが、絵本講師には必要不可欠である」といったお話を聞いたときも、大きな発見がありました。
もし、絵本講師に今の世の中と将来を見抜く力がなければ、なぜ絵本講師が必要なのか、そして、自分たちが講座を通じて大人に何を伝えていくべきかといった絵本講師の役割を見失ってしまいます。
先生でも専門家でもない、「絵本講師」という名前に秘められた思いと、役割の重要性を再認識せずにはいられませんでした。 午後の部の最後は、グループワークの時間でした。
いくつかの班に分かれ、一時間ほど班の仲間と意見交換をしました。「絵本講座をやりたいが、どういった人に申し出ればいいのか」「講座をする場所をどう探し、どう確保しているのか」「講師料のやりとりはどのようにしているのか」など、絵本講座をするときに生じる現実的な悩みを話し合っている班が多かったようです。
班では絵本講師の名刺を交換し合う姿が多く見られ、はばたきの会で知り合った仲間と、今後も積極的に交流を続けたいといった気持ちが伝わってきました。
私は交流会に参加する前は、絵本講座をやってみたいものの、勉強不足なので無理だろうと思い込んでいました。しかし、今では堂々と人前で絵本講座をしている絵本講師の人たちも、最初の頃は同じような悩みを抱えていたのです。
終わりの挨拶 福島はるお交流会を通じて、「悩んでいるのは自分だけではない」とわかり、「私には無理」といった気持ちが「私もやってみたい!」という意欲へと変わりました。
まだ「絵本講師の会」の交流会に参加したことのない方は、ぜひ参加してみてください。
この報告書では伝えられない感動や発見を、体験することができると思います。
私のように、養成講座を修了してから時間がたってしまった人のことも、気持ちよく受け入れてくれます。次回の交流会で、事務局メンバーや絵本講師の仲間たちと、不安や喜びを共有しあいましょう!


報告・山村 真由美(東京6期)報告 東京6期 山本真由美

 

 
 


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