2017年度・第1回「絵本講師の会」(はばたきの会)全国合同交流会が2017年4月22日(土)、芦屋市民センターで開催されました。
2017年度・第1回「絵本講師の会」(はばたきの会)全国合同交流会が2017年4月22日(土)、芦屋市民センターで開催されました。
会場に入ると「おはようございます」と元気な声と温かな笑顔に迎え入れられました。もうレポートの心配もなく、講演実演を聞かせて頂けるし、同期との再会も楽しみに、今日の日差しのような晴れやかな気持ちで席に着くと間もなく「一番乗りなので、感想文をお願いできますか?」と悪魔の、いや失礼、満面の笑みで大長咲子副会長のささやきが! 私に出来るかなと躊躇しましたが「頼まれごとは試されごと。出来ると思うから頼まれるのよ」が口癖の親友の顔が浮かび、何より面白そうと心が感じたので、お引き受けする事に致しました。つたない文章ですがお付き合いくだされば幸いです。
森ゆり子理事長からは、現在1527名の絵本講師が誕生したと伺いました。皆さんがそれぞれの場所でそれぞれの想いを伝えていると思うと、私も勇気が沸いてきます。
また普段から絵本を読んでいらっしゃるからだと思うのですが、自己紹介での皆さんの笑顔と声に若さと張りを感じ、講座を受けた時の「講座が終わる頃には綺麗になっています」、理事長の言葉が思い出されました。この絵本の力って一体何でしょう。どんな化粧品よりもドリンク剤よりも1冊の絵本が効くような気がしてなりません。
初心者マークの私には“講座をする前に”と言う中村利奈さん(芦屋2期)のお話で不安な気持ちを一掃できました。そして信用を得ることの大切さを教えて頂きました。
「絵本講師・養成講座」を受けるまでは、何年読み聴かせ活動をしていたとしても“絵本が好きな渡辺さん”だったのです。本講座では自分の意見の裏付けになる参考資料の必要性等、講座として成り立たせる大切なスキルを学ばせて頂きました。また当センターでは名刺、HP、絵本フォーラムと何をやっている団体かが一目瞭然です。信用を得るという所で有り難い事だと私は感じています。
講座実演では、マザークラス、親子同伴、幼稚園の保護者とタイプも時間もそれぞれ違う実演を聴かせて頂きました。
マザークラスの講座では栗本優香さん(芦屋8期)が15分という短い時間で「安心感」をテーマに伝えてくださいました。
親子同伴対象講座では竹之下和美さん(芦屋11期)の「言葉のない赤ちゃんは五感で感じ、五感で伝えるんだよ」という言葉が印象的でした。
幼稚園の保護者対象の講座では今泉恵子さん(芦屋12期)が「自尊感情の大切さ」を語ってくださいました。
どのテーマも人が生きていく上で大切な事だと私は思うのです。安心している時には、自尊感情が芽生え、五感を最大限に生かすことができ、偏ることなく様々な情報の中からこれでいいという生き方を自ら選ぶことが出来ます。これらを肌で感じ取り、生の経験として嘘のない自分の言葉で伝えることが出来るならば、絵本講師として誰かの助けになれるのではないかと私は確信しています。
グループワークも充実したものとなりました。皆さんの貴重な経験を聴かせて頂く事が出来て、これからの活動がより楽しみに感じられる私です。大きな講座はたくさんの人にお伝えする機会にはなりますが、我が子は勿論、子どもの友達に元気がない子がいるとか、子育てに悩んでいる友だちがいるとか、身近な所でそっと絵本を差し出せるのも絵本講師の大切な役割であるように私は思います。
藤井勇市顧問の「人間が人間であるために、家庭の中の言葉の復活」との言葉を聴いて、世界中の家庭に読み聴かせが広がる事を願います。その小さな一歩を私も皆さんと共に踏み出せた事に心から感謝します。ありがとうございました。
(交流会リポート・わたなべ・としこ・芦屋13期)
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