はばたきの会交流会


<2018年度・第1回絵本講師の会 全国合同交流会報告> 
(2018/04/21・
芦屋市民センター)


「一歩ずつ前に進もう」

 2018年度第1回「絵本講師の会」(はばたきの会)全国合同交流会が2018年4月21日(土)、芦屋市民センターで開催されました。当日はとてもお天気が良く、春らしいというよりは少し暑いくらいの気候でした。学生の時以来に降り立った芦屋は、やはり景色が美しく阪神芦屋駅から芦屋市民センターに向かうまでの道のりは新緑に染まり、何か新しい訪れを期待させるものでした。

 私にとって交流会は、「同窓会」のような気持ちで参加しました。昨年度同じグループで共に学んだメンバーは関東に引っ越した方、用事があって来られなかった方のお2人を除いて4名参加しており、また講座で顔見知りになった方も数名いらして再会を喜び、新たなスタートに向けてお互いに近況報告などをしました。今回の交流会では、先輩講師の方々には大変お世話になり、また貴重なお話をたくさん伺うことができました。簡単ではございますが交流会の報告をさせていただきます。

武田 美保 武田美保さん(芦屋4期)の司会により交流会は始まり、森ゆり子理事長よりご挨拶がありました。3月に14期・東京会場の閉講式を終えられ多くの絵本講師が誕生したこと、また4月には15期・大阪会場の開講式を迎えられ、新たな学びが生まれていることをご報告いただきました。昨年の開講式から1年、早いものだなと感じました。

 次に、池田加津子副会長より会則の説明がありました。池田加津子副会長はとても声が素敵で池田 加津子、講座を受講している時より密かなファンでした。会則も耳に心地よく聞こえて参ります。

 その後、参加者1人ずつ自己紹介をしました。本年度第1回目の交流会とあって私を含め14期の方が全体の3分の1弱を占めておりました。そして、各支部の紹介があり、たじま支部

こうしてはばたきの会の中でも各地で支部を作られて活動していることに勇気をいただきました。残念ながら私の住んでいる地区には支部はありませんでしたが、どこかに所属できればいいなと思います。

 

 大長咲子副会長より、「絵本講座をする前に」という題で絵本講座を開催するにあたって事前に用意する物、事務局への手続き等必要なことをお話しいただきました。実は私はこの交流会前に絵本講師デビューを果たしていたのですが、知らなかったとはいえ「しまった!」と思うことをしてしまっていました。いくつかあるのですが、その中でも大事な注意事項にあたる「初めての講座なので……」と言ってしまいました。やってしまったからこそ「絵本講座をする前に」は脳に焼きついて二度と忘れないでしょう。また絵本講師としての心構えも持つことができました。

 午前中の講座実演では後藤純子さん(芦屋4期)が「きこえない、きこえにくい子どもへの読み松本 直美きかせ」のお題で実演をしていただく予定でしたが、ご家庭の事情で急遽欠席されたので、松本直美さん(九州理事)がピンチヒッターで講演をしてくださいました。

 急遽講座をされたといはいえ、会が始まる前に図書館で用意された絵本を使ってのお話は事前に用意されたかのように素晴らしく引き込まれ大変勉強になりました。
最後に私も大好きな『最初の質問』(詩/長田弘,絵/いせ ひでこ)を読んでくださいました。≪時代は言葉をないがしろにしている あなたは言葉を信じていますか≫で終わる長田弘さんの詩は、「言葉とは」を深く考えさせられた「絵本講師・養成講座」第1回のアーサー・ビナード氏の講演を思い出します。絵本講師を志した頃の初心を再び思い起こすことができました。

 おいしい昼食をいただきお腹も膨らんで午後の部が始まりました。

安達 光生午後からの実演講座は、安達光生さん(芦屋5期)の「絵本で育む家族の時間」でした。

3人のお子さんをわらべ歌と絵本で育てたと仰っていた安達さんのお子さんとのエピソードは本当にお手本になることばかりでした。親から自分へ、自分から子へ、子から孫へと絵本が受け継がれていく素晴らしさ。自分から子どもへ絵本を読むということが受け継がれていく繋がりを教えていただきました。そして、絵本を通した子どもとの共通体験は宝物であると改めて感じました。 藤井 勇市

 次に、藤井先生から「絵本講師としての心構え」のお話をしていただきました。絵本講師として何を伝えようとしているのか“核”となるものをしっかり考えること、この言葉は絵本講師初心者の自分の心にしっかりと刻んでおこうと思います。

グループワーク 最後に、1グループ4〜5名ずつに分かれてグループワークを行いました。私のグループの方は、午前中に中止になった実演講座内容にとても興味があるのでぜひ別の機会に聞きたいと仰っていました。娘の学年にも耳の不自由なお友達が複数人いるので、私にとってもとても身近なテーマです。また発達障がいのある子ども達にどのような絵本を届ければいいのかという議題が持ち上がり、今後こういった勉強会も開いて欲しいとう意見も出ました。既に絵本講師として活躍されている先輩方のお話は具体的なのでとても参考になりました。 大長 咲子

 グループワーク後に大長咲子副会長のご挨拶があり交流会は終了しました。

 今回初めて「はばたきの会」に参加させていただいて、同期の仲間だけでなく先輩方の講座、お話を聞けたことは深い学びとなりました。たくさんの助けあう仲間がいることは本当に心強く、絵本講師として活動する上での力となります。このような場を設けていただきありがとうございました。
(かとう・なおこ)



 (交流会リポート・かとう・なおこ・芦屋14期) 



2018年度第一回交流会風景(芦屋)

2018年度第一回交流会風景(芦屋)



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