丹波新聞

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2007年4月29日

絵本読み聞かせ「講師」に
柏原の上山恵美子さんら
「大人や子どもに癒しを」

 丹波市柏原町柏原の上山恵美子さんと、篠山市今田町黒石の藤本三千代さんが、NPO法人「『絵本で子育て』センター」(芦屋市)の民間資格「絵本講師」の認証を受けた。それぞれ、自宅に文庫を設けるなど、絵本や読み聞かせの大切さを伝える活動に取り組んできた2人。「人工音があふれる中、“生の声”が側にあることは人間にとって大事と再認識した。絵本の読み聞かせをさらに広めていきたい」と話している。

 「絵本講師」は、絵本の読み聞かせが子育てにどれだけ必要かを伝える活動に携わる人。2人は昨年4月から今年2月までに開かれた第3期養成講座に参加。肉声で絵本を読み聞かせることが心の安定につながること、美しい絵や文章が人の心を豊かにすることなどを学んだという。

 上山さんは1988年、自宅に児童書など約1500冊を持つ「あおぞら文庫」を開設。ボランティアで読み聞かせなどに携わっている。絵本で人の心を癒す「絵本セラピスト」を目指しており、「講座で学ぶなかで、自分の目指したものが間違いじゃないと分かった。大人でも子どもでも、悩んでいる人や苦しんでいる人に絵本を媒介に癒しを与えられれば」と思いを新たにする。

 藤本さんは2001年から、自宅に「せせらぎ文庫」を開設。読み聞かせには約30年前から携わっており、子どもを中心とした活動を展開している。「子どもたちにほんの楽しさを伝え、良い本を手渡していきたい」と話していた。

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