むのたけじさん3月16日毎日新聞記事pdf

毎日新聞

毎日新聞(朝刊) 
2014年03月16日(日)
子ども論や平和への思い
ジャーナリスト・むのたけじさん
芦屋 子育て世代らへ講演

喜怒哀楽伸ばし尊重を

 ジャーナリストのむのたけじさん(99)が15日、芦屋市で絵本とジャーナリズムについて講演し、「幼児期に子の喜怒哀楽を存分に伸ばし、一人の人間として尊重することが大切だ」と語った。子育て世代の父母ら80人に1時間半、ユーモアを交えて子ども論や平和への思いを展開した。
NPO法人「絵本で子育て」センター主催の絵本講師・養成講座で記念講演した。
むのたけじさん











 朝日新聞記者だったむのさんは1945年8月、戦争責任を取る形で退職。秋田県横手市で週刊新聞たいまつを創刊し、休刊まで30年間、健筆を振るった。今も現役のジャーナリストとして活動している。
早世した1人を含め6人の子を育てた。幼児期の子への接し方について「子が幼い時は可愛がるだけで、子を自分のもののように思っていた。でも、それが間違いだと気付いたのも長生きしたから」。車椅子に座り、よく通る声で「いろんなことが経験できるから長生きしてください」と語りかけた。

 同センターは絵本の選び方などを指導する絵本講師・養成講座の参加者を募集している。
次回4月26日は児童文学者の松居直さんが講演。
同センター(0797・38・7939)【花牟礼紀仁】


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