私の絵本体験記
「絵本フォーラム」20号(2002年01.10)より
絵本の力を実感しながら…
斉藤 元子さん(山形県山形市)

写真  本と言われれば苦手だと思っていた私ですが、子どもを授かり母親になってみて、自分が苦手だからこそ、なおさらわが子には本好きになって欲しいと願っていました。でもどんな本を選べばよいのかと迷ったり、子どもと一緒に本屋へ行っても落ち着いて選ぶこともできず、その間に子どもはどんどん大きくなって…と、悩み焦っていました。
 そんな時にほるぷフォーラムと出会えてとてもよかったと思います。私が子どもたちに読んで欲しい、と思う本がまとめてあり、本の解説書までついていて感激でした。おかげで今までの焦りは一気に吹き飛びました。めだかコースから読み始めたのですが、自分が選んだわけではないのに、良い本を読んであげているという安心感に包まれています。絵本を読みはじめて子どもの言葉数が増えるたび、絵本の力をひしひしと感じています。『ねないこだれだ』を読めば娘が「ボーン、ボーン、ボーン」。『でんぐりでんぐり』を読めば一緒に会釈をしたり、あげたらきりがありません。
 そんな娘も小学1年生になり、今では妹と弟に読み聞かせをしてくれています。『ほるぷこども図書館』もこぐまコースまで揃えることができ、わが家では1年生の姉を中心に競って絵本を読んでと持ってきます。もっと時間があれば何十冊も読んであげられるのにと思いながら「1人1冊ね」と言って順番に読んであげている毎日です。時には自分の番を待てずケンカになる時もありますが、本好きの証拠と、母として嬉しく思っています。
 ほるぷフォーラムとの出会いがなければ、今のわが家のこの姿は考えられないことです。
 本当にありがとう!
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