師走を迎え、芦屋会場のおとなりの神戸では、恒例のルミナリエが始まりました。なんとなく忙しい時期ですが、皆さん、熱心に5回目の養成講座に出席されました。
いよいよ講座も佳境を迎え、午前の部は、森ゆり子理事長による絵本講座を幼稚園児の保護者の立場として体験しました。
受講生の中には、絵本講座をすでに受講された方もいらっしゃいますが、まだ一度も聞いたことのない方や、「絵本講座」って、何なんだろう?「絵本講師」って?と、疑問に思っているかたも少なからずいらっしゃるような気がしました。
このような時のタイムリーな絵本講座体験だったので、熱心に耳を傾け、メモをとっている方がたくさんいらっしゃいました。
そして、これまで4回の養成講座を受講して、絵本の可能性や魅力など絵本のすばらしさや、子どもたちの置かれている現在の社会の状況など、いろいろ勉強してきました。
この勉強してきたことを、どのように構成して絵本講座を構築すればいいのか。
どうしたら、絵本講座に集まった人たちにうまく伝えることができるのか。
心配なことはたくさんありますが、森ゆり子理事長の絵本講座で、幼稚園児の保護者の立場としては、子育てに絵本を使うことの重要性を理解しました。
また、養成講座の受講生としては、講座の構成や今まで学んできたことをどのように人に伝えるのか、講座での話し方・参考図書の選び方や効果的な使い方など、すぐに役立つテクニックを実際に見ることができました。
これは、私たちが絵本講座を展開する基礎・土台となる大切なことを学べたのではないでしょうか。
さて、午後の部は2グループずつ4つに分かれました。
ここでは、1期生による約30分のミニ絵本講座と、質疑応答・交流を含めたグループワークの時間となりました。
1期生4人が、それぞれの個性を活かした「私の絵本講座」を行いました。
同じ会場の中で、同時に行ったので隣のグループの声が互いに邪魔になって集中できないのではないかと心配しました。けれども、目立った混乱もなくそれぞれのグループで、午前とはまた違った切り口で行われた絵本講座に耳を傾けていました。
その後の質疑応答では、1期生のミニ絵本講座についてや講座の準備の方法・活動に対する質問など充実した話し合いとなりました。
今回は2グループ合同となったので人数も増え、多様な考え方に触れることで交流の輪が一段と広がり、楽しくなごやかな交流となりました。
加えて、最後のリポートとなる、なんだか大変そうな終了リポートについてや、終了後の活動などについても活発な意見交換の声がきかれました。
養成講座もあと1回。
受講生の皆さんは、毎回真剣に講座に出席し、リポートを提出してここまで研鑽を積んでこられました。
絵本講師として活動しよう・絵本のよさを多くの人に伝えよう。
そのために学び続けたい。と、いう3期生の思いが、より強く伝わってきた第5回の養成講座でした。
3期生の皆さんが語る熱い思いに触れ、いっしょに活動できることが心強く、また、とても楽しみになりました。
そして、私たちも日々変わりゆくさまざまな社会現象について、新しいことについて、怠けることなく学び続けなければ!という思いを強くする講座でありました。
(まつもと・やすこ/絵本講師)
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