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2007年3月17日(土)

福岡朝日ビル
〜 わたしの絵本講座 〜 第6編

報告者・松尾 理恵子

主催:NPO法人「絵本で子育て」センター  共催:ほるぷフォーラム社  
後援:朝日新聞社
協賛:岩崎書店・偕成社・金の星社・こぐま社・童心社・ほるぷ出版・理論社

 福岡会場での第3期「絵本講師・養成講座」第6編(閉講式)が3月17日、福岡市の朝日ビル会議室で開催されました。

講座の写真  おはようございます!と爽やかに挨拶しながら続々と会場に入られる受講生の皆さん。どのお顔にもこの1年間、絵本を通してさまざまなことを知り、考え、悩みながらもリポートを完成させた自信と、この「絵本講師・養成講座」を楽しみにしていることがうかがえる笑顔がありました。午前の閉講式では、「絵本で子育て」センターの森ゆり子理事長から各グループの代表者に修了証書が授与されました。
  グループ毎に演壇の前に整列した受講生は、共に語り合い、助け合った仲間たちと修了証書を手にする連帯感や満足感で輝いていました。会場の全員が大きな拍手を贈り、今日の絵本講師としての旅立ちを祝福しました。

講座の写真  授与式の後、森理事長からお祝いの言葉がありました。理事長は「この1年間で若々しく美しくなった修了生の皆さんが、これからは絵本講師として羽ばたいていって欲しい」と、修了生に語りかけました。修了生の皆さんは、次のステップに進む喜びを、それぞれの胸に刻んでいるようでした。次に、藤井勇市専任講師からの全体講評は、リポート学習で気がついたことや、講座開催での注意点などの話がありました。続いて、絵本講師の先輩にあたる来賓の松本也寿子さん(芦屋1期生)、原京子さん(芦屋1期生)幸山美登利さん(芦屋2期生)の方々から祝辞が贈られました。1年間の労をねぎらう言葉、今後の活動への期待と励まし、「はばたきの会」に入会し、各地域ではばたきを起こしましょう、との温かい言葉に、修了生のひとりひとりが真っ直ぐ前を見つめ、先輩の話しに真剣に耳を傾けている姿が印象的でした。

 午後の記念講演は、福音館書店相談役・文学家の松居直氏の「絵本のよろこび」。全員が目と耳と心を傾けて聴き入りました。松居氏の講演は、ご自身の絵本体験から始まり、絵本を手にしたとき、最初に何に気を付けるか、絵を読むポイントなど、永年にわたって良質の絵本を編集・出版されてこられた氏ならではの興味深いお話を聴くことができました。また、現代の子どもたちが置かれている環境から、絵本の存在がどれだけ大切か、ということに話が及びました。最後に「絵本の時代を一緒に作りましょう」と温かい励ましの言葉を頂戴しました。氏の穏やかでユーモアのある語り口と深い内容が、心に染み入る講演でした。松居氏を囲んで修了記念写真を撮影、急いで空港に向かわれる氏の背に全員の大きな感謝の拍手が贈られました。

講座の写真 その後は、懇親茶話会です。松本也寿子さんの乾杯の音頭で宴は和やかに始まり、修了生同志がはなしを弾ませていました。宴半ばで、各グループの代表者が、この1年間の講座の感想や、志を同じくする仲間と出会えた喜び、これからの活動に対する不安や抱負を発表しました。「絵本講師が集まる会を福岡で開催しましょう」との呼びかけもあり、多数の修了生の賛同を得ていました。また、福岡会場唯一人の男性受講生の絵本への思いや家族とのやりとりの様子なども報告され、全員から大きな拍手が響きました。意欲的に絵本講師としての活動をされている天野美佐子さん(芦屋第2期生)から、絵本講師の存在を如何に知ってもらい、開催依頼を受けるまでにどのような働きかけをしたか、などの体験談がありました。談笑が盛り上がる合間合間にあった、これらの発表・報告ですが、話が始まるとピタッと私語をとめ耳目を傾ける修了生のマナーや、テーブルセッティングやあと片付けに積極的に関わろうとする皆さんの優しさを感じました。「絵本で子育て」を軸として集まった方々の優しく熱い想いが会場いっぱいに広がり、修了生それぞれが生活する地域で、まず、小さな羽ばたきを起し、それが少しずつ大きなうねりになること、賛助会での再会を期待して第6編が修了しました。

(まつお・りえこ/芦屋2期生)

★芦屋会場リポート第1編/第2編/第3編/第4編/第5編/第6編
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