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報告者
芦屋4期生
田中 政子
〜 読み聞かせについて 〜
第2編
2008年6月21日(土) 芦屋ラポルテホール
主催:NPO法人「絵本で子育て」センター  共催:ほるぷフォーラム社
協賛:岩崎書店・偕成社・金の星社・こぐま社・鈴木出版・童心社・ほるぷ出版・理論社
特別協賛:ラボ教育センター

 梅雨の雨にしては少し激しすぎる雨が全国各地で降っています。

また、岩手、宮城県境ではマグニチュード 7 ・ 2 の<岩手・宮城内陸地震>が起こり、甚大な災害を発生させました。被災地の皆さまには、心よりお見舞い申しあげます。

 第 5 期「絵本講師・養成講座」(芦屋会場)第 2 編が 6 月 21 日、芦屋市船戸町のラポルテホールで開催されました。

 午前の講義は、批評家、エッセイストの飫肥糺氏。演題は「絵本で育つ親と子のコミュニケーション」。氏は「子どもの本をよく読む。読んでいるといっぱいいことがあるな、と思う。余韻も残る。体調も良い。絵本は大人がどんどん読めばよい」と語られました。

 氏が子どもだったころのおじいさんをイメージすると言われた絵本『アンジェロ』(デビット・マコーレ 作 / 千葉茂樹 , 訳 / ほるぷ出版)を読まれ、まず大人が深く感動する本だと思いました。また、『ガンピーさんのふなあそび』(ジョン・バーニンガム さく / みつよしなつや やく / ほるぷ出版)では「今、大人はガンピーさんのような広く優しい心になれるだろうか」と会場に問いかけられました。

 絵本はまず大人自身が楽しむ。自ら学び、そして子どもと一緒に読み聞かせを楽しむことこそ、豊かな人間性が育まれるということを学び合いました。

 午後は、絵本作家・とよたかずひこ氏による講演。「でんしゃにのってももんちゃんがやってくる━自作を語る━」でした。

 ももんちゃん、バルボンさんシリーズなど多くの作品を出版され、全国各地で自作絵本の読み聞かせもされています。

 「常に子ども達の現場に足を運び、現在の子ども達の空気(様子)を知る」と語られ、ずっと子どもに関わり、良い作品を創り続けておられる氏の強い思いが伝わってきます。

 紙芝居「ゴロゴロゴロ」から演じられ、それぞれの作品が誕生するまでのエピソードを語りながら、たくさんの絵本を読んでくださいました。

 会場も和やかな雰囲気に包まれ、氏の絵本の世界に引き込まれていきました。今回は前回の受講生としての立場でなく、特別聴講生の耳で聴かせていただき、貴重な体験をさせていただきました。

 続いて、藤井専任講師より第1編の課題リポートの講評に加え、各質問に対しての返答がありました。また、絵本・作品については、作者の思いや考えを自分なりに理解することがたいせつであると話されました。

 最後のグループワークでは、『いない いない ばあ』(松谷みよ子 / 文、瀬川康男 /

絵、童心社)の読み聞かせが課題として出され、全員が楽しく読み聞かせの実践をしました。少し緊張しながら、それぞれ個性のある読み方でした。私も昨年の講座を思い出しながら聴かせていただきました。

 グループワークを通して一層、本日の講座の意義を認識されたことと思います。私も皆さんとともに成長していきたく思っております。 (たなか・まさこ)

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