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報告者
芦屋2期生
岡部 雅子
閉講式
2010年03月20日(土) 飯田橋レインボービル
主催:NPO法人「絵本で子育て」センター  共催:ほるぷフォーラム社
協賛:岩崎書店・偕成社・金の星社・こぐま社・鈴木出版・童心社・ほるぷ出版・理論社
特別協賛:ラボ教育センター

 うららかな春の光に包まれた3月20日、飯田橋レインボービルにおいて、第6期絵本講師・養成講座東京会場の閉講式が開催されました。

 閉講式は修了証書授与から始まります。張りつめた雰囲気のなか第一グループから受講生の名前が読み上げられ、一人一人が大きな声で返事をして前へ出るとリーダーが森ゆり子理事長から修了証を堂々と受けとりました。司会の岡部雅子から、会場の皆さんの方を向いてくださいとのアナウンスがあり、第一グループの方はきょとんとしながら回れ右をしました。すると、これまでの緊張の糸が切れたかのように会場全体が大きな拍手とはじける笑顔に包まれました。
グループごとに授与が進みますが、どのグループにも意欲的に学んだことを称える惜しみない拍手が贈られました。授与が済み、森理事長からお祝いの言葉をいただきました。「講座という形をとらなくても、身近な人に伝えることも絵本講師の活動の一つです。仲間がいるということを忘れずに、これからも一緒に学び伝えていきましょう。」と、大きな達成感とはじめの一歩への小さな不安を抱く受講生の背中をそっと押してくださるような暖かな笑顔とお言葉でした。

 次に、藤井勇市専任講師からは、受講生の学びに対する真摯さを感じさせる秀逸な最終レポートが多かったとの全体講評をいただきました。来賓祝辞へと移ります。はばたきの会東京支部支部長・大郷陽子様からは、一歩を踏み出すには勇気がいるが、はばたきの会という仲間がいるので安心してほしいとのこと。「絵本で子育て」センター理事・山中光江様からは、これからがスタート、互いに切磋琢磨してほしいとの励ましのお言葉をいただきました。
  ラボ教育センター組織・交流局局長・寺嶋隆介様は、見えないものを見る力(想像力)を育む活動に共鳴し、努力に敬意を抱いているとのこと。太陽出版(元岩崎書店)籠宮敏治様からは、開講式での理事長の予言どおり美しくなった皆さんの縦横無尽な活躍を期待しているとのこと。来賓の方々からの餞の言葉を以って閉講式終了となりました。

 昼食をはさみ、梅田俊作先生のご講演「子ども時代の必須課目」です。新作絵本「おかあさんもようちえん」の舞台となった徳島の幼稚園では、自分のやりたいことをやりきる自由が保障されています。遊びきる・道具を使い切る・相手ととことん話し合う、その過程で色んなアイデアや相手を受け入れる余地が生まれ、それらが生きていくうえでの自分の力になります。それには、共感してくれる大人がいることが必要だそうです。
  また、身を寄せ合っての読み聞かせは授乳と同じで、親の息遣いを感じること。子どもは至福の空間の中で自分が存在していることの自信や親との信頼関係を確認しているのだそうです。
  いじめの解消には相手と交わる中で構築した言葉の力が必要だからこそ、遊びきることも読み聞かせも人生で端折ってしまってはいけない必須課目なのだそうです。最後に、志を続けるには仲間が必要、そのためにも卒業後を大事にして欲しいと、はばたきの会へのエールを送ってくださいました。

 梅田俊作・佳子先生を囲んでの記念撮影の後は、安田富美さんの司会、籠宮様の乾杯の音頭で懇親茶話会が始まりました。大久保宏子さんから、養成講座でご講演くださった先生方・後援各社からいただいた祝電の披露がありました。その中で、飫肥糺先生からの「頭でっかちにならないように」との一言が特に印象的でした。

 各グループから受講の感想が述べられましたが、互いの努力を称え共に学ぶ仲間がいることへの感謝の言葉があふれていました。東京会場では、受講中に出産された方が二名もいらして、飛び入り参加の赤ちゃんの愛らしい様子に会場は始終和んでいました。

 このよき日は、絵本講師としての一歩を踏み出す期待が、開花を待つばかりの桜のつぼみ同様大きく膨らんだ一日となりました。

★芦屋会場リポート 第1編/第2編/第3編/第4編/第5編/第6編
★東京会場リポート 第1編/第2編/第3編/第4編/第5編/第6編

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