第10期「絵本講師・養成講座」(芦屋会場)は若葉が萌え出る4月20日、芦屋市船戸町のラポルテホール3階特設会場において開講されました。
芦屋会場では61名の受講生と9名の特別聴講生が集いました。
開講式では、初めに主催者を代表して森ゆり子理事長のご挨拶がありました。本講座は、これまで全国に1100名の絵本講師を輩出して いること。夢は「街を歩けば絵本講師にあたる」ことだと話され、絵本で子育てすることで社会が少しだけでも変わって欲しい、と絵本講師への強い期待を述べられました。そして、学びを重ねることにより、ますます若々しく美しくなっていく、と特別聴講生の皆さんを紹介されました。
続いて、芦屋6期生の久賀弥生、東京5期生の大久保広子様、「絵本講師の会」(はばたきの会)副会長の大長咲子様より、温かいエールに満ちたご祝辞をいただきました。
最後に、本講座にご協賛いただいているこぐま社社長・吉井康文様より、「言葉がますます薄っぺらなものになっていく時代に、絵本にしかできない ことがある」、と力強いお言葉をいただきました。
開講式の後は、グループワーク。特別聴講生もオブザーバーとして1年間共に学んでいきます。グループごとに昼食をいただき、午後は、松居直氏の記念講演「絵本のよろこび」がありました。出版されたばかりの先生の講演録『こども えほん おとな』は飛ぶような売れ行きで、会場には長い行列ができるほどでした。
芦屋2期生・池田加津子さんの司会で先生が壇上に登場され、ユーモアを交えてにこやかに話されました。編集者として、また児童文学者として、「家庭に言葉を取り戻すこと」の重要さ。命、体、そして言葉は誰にもらったのか。先生の凛とした佇まいとお話に、会場中が引き込まれました。

記念講演の後は、藤井勇市専任講師から「絵本講師・養成講座」の学び方についてお話がありました。冒頭に、「もう一度、家庭に肉声をよみがえらせたい。これが絵本講師・養成講座発足の原点だ」と話されました。本講座は、本格の学びの場であること、「学ぶ」とはどういうことか、「知性や教養のある人」とはどんな人を指すのか、というお話もありました。
この後、またグループワークがあり、講座終了後も話が尽きない様子でした。今日初めて会ったにもかかわらず、和やかに話し合われる受講生の皆さんは、すでに学びあう「仲間」。これからの1年が皆さんにとって学びを深め合う大切な時間となりますように。(くが・やよい)
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