学びの日の始まり(東京編)
第15期「絵本講師・養成講座 東京会場第1編」が2018年5月26日(土)、飯田橋レインボービルにて開催されました。
開講式の時間になると会場は静まり返り、これから始まる「絵本講師・養成講座」を受講するにあたっての緊張や期待感が混じり合ったような空気が流れておりました。
まず、主催者を代表して森ゆり子理事長からの挨拶です。「学ぼうとする姿勢が自分を輝かせるでしょう」とのお話がありました。その後、14期生の曽慶奈巳様、NPO法人「絵本で子育て」センター理事の山中光江様、童心社の後藤修平様、太陽出版の籠宮敏治様から祝辞をいただきました。
お一人おひとりのお言葉を真剣に聴かれている受講生の方々の姿が非常に印象的であり、開講式が進むにつれ、静まり返っていた会場からもだんだんと笑顔が溢れ、終わる頃にはとても和やかな空気と変わっていくのを感じることができました。

その後、学び方、リポートについての説明が藤井勇市専任講師からありました。また、「学び」の意味について、「曖昧で不確かであったことを確認することは初歩的な学びである。本当の学びとは自分の中から出てくるものであり、新たな疑問が目の前に立ち現われときに、学びは本格に駆動する」と話されました。
次にオリエンテーションとして、グループごとに別れ自己紹介や、役割分担を決定いたしました。個々に、絵本への想いを話すことによりグループ間の距離が一気に縮まり話が盛り上がる場面も多々みられました。
午後の部は、詩人・絵本作家のアーサー・ビナード氏の「知らなかった、ぼくらの日本語」と題した講演がありました。英語も日本語も、母国語以外の言葉を知っているからこそ見えてくる言葉の力についてとても魅力的にお話くださいました。
講演の中でご紹介された『すばらしいみんな』や『なずずこのっぺ?』の絵本は講演後、購入者が殺到し書籍販売のテーブルに長蛇の列ができていました。
作者が、どんな構想で作られた絵本なのかを知る機会は滅多にないと思うのです。実際に目の前で作家の生でのお話をきけるというのはとても貴重な体験になったことでしょう。
次回開催は2018年7月21日(土)です。1年間共に学び合い、この「絵本講師・養成講座」で
過ごす大切な時間をより実り多きものにしていきたいと思います。
(きむら・ゆか)
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