23期 東京会場第1編


2026年5月23(土)

言葉について改めて考えた日

小田由美
小田由美
東京会場スタッフ
東京会場スタッフ

23期「絵本講師・養成講座」東京会場 第1編が5月23日(土)、飯田橋レインボービルにて開催されました。

緊張した面持ちの方、楽しみでワクワクした様子の方、それぞれの思いを胸に抱き学びをスタートされました。

森ゆり子
森ゆり子
大長咲子
大長咲子
舛谷裕子
舛谷裕子

森ゆり子理事長からは、電子音が溢れる現代社会において、絵本で子育てすることで家庭に言葉を取り戻したいというお話がありました。ある少年事件についての故松居直先生の感想と言葉を紹介されました。「絵本を読むことで、伝えたいことはほとんど伝えた。自分より優れた言葉で、素晴らしい絵を添えて……」。松居先生のこの言葉は、絵本で子育てすることの意義をみごとに言い得ている言葉ではないだろうか、と感銘を受けました。

大長咲子副理事長(芦屋1期)からは、「皆さんははらぺこあおむしのように貪欲に、テキスト・講師・グループワーク全てから学びを吸収してほしい。もし消化不良になるようなことがあっても、スタッフがサポートします」という言葉からは、受講生に対する応援メッセージが強く伝わってきました。

また、舛谷裕子理事(芦屋3期)の、「子どもの見る・聞く時代がどんどん短くなっているようで残念に感じている」というお話には大いに共感し、妊婦さんや子育て中の方々には押し付けるのではなく寄り添う気持ちで活動をしていきたいと改めて思いました。

後藤修平氏
後藤修平氏
波賀稔氏
波賀稔氏

絵本講師の先輩でもある童心社の後藤修平様、鈴木出版の波賀稔様からは、絵本講師の先輩としての経験談や応援メッセージと、出版の現場からのお話をうかがうことができました。素晴らしい先輩方の後に続いていけるよう気持ちが引き締まり奮い立つような心持ちだったのは自分だけではなかったと思います。

アーサー・ビナード氏
アーサー・ビナード氏
アーサー・ビナード氏
アーサー・ビナード氏

午後からは、アーサー・ビナード氏のご講演とグループワークがありました。講演では、絵本と広告を題材にして、日本語の変化について気になるところ、その言葉がどういう意味をはらんでいるのか、どんな現象を引き起こしているのか、聞き流すのではなく気に留めて考える大切さを痛感し、新しい言葉が時の流れとともに受け入れられ一般化していくのは、それを個人が受け入れるか否かに関係なく、自然な流れであるという気づきを得ました。風土や歴史、宗教などに及ぶ話から、言葉はそれを使うもの同士に共通の意味があってこそ使えるということを語られ、日頃自分たちが使っている言葉というものについて改めて考えるヒントを受け取ったように思いました。 

大久保広子
大久保広子

グループワークでは、一年間ともに学ぶ仲間と絵本の話や学びの取り組み方、日頃の気になる話など、初日とは思えないほど話が盛り上がり、これからお互いに楽しく高め合いながら絵本で子育ての神髄を学び、それぞれの活動に活かしていくための濃い一年を過ごされる予感を感じました。

23期の受講生の皆さまの貴重な学びのスタートを心からお慶びし、微力ながらサポートさせていただきたいと思った一日でした。(おおつか・のりこ)

報告者:大塚紀子
報告者:大塚紀子