2025年11月30日(日)飯田橋レインボービル
「絵本の日」に相応しい、穏やかな熱気あふれる交流会
中田 朋子
受付
「絵本講師の会」(はばたきの会)東京交流会が2025年11月30日(日)、飯田橋レインボービルにて開催されました。この日は瀬田貞二著『絵本論』発刊にちなんだ「絵本の日」でもあり、20名弱の参加者による活発で有意義な時間となりました。
会は中田朋子さん(東京7期)の司会で始まり、森ゆり子理事長から「2000人以上の絵本講師が一人ひとり違う講座をしており、それが当センターの絵本講師のすてきなことろ。遠慮せず、それぞれの得意を活かして絵本で子育てをする大切さを、自信を持って紹介してほしい」とのお話がありました。


続いて、参加者の自己紹介、支部紹介(足立・埼玉支部、つくば支部など)に続き、筒井登さん(東京17期)の講座実演です。筒井さんは、お子さまが小さい頃の多忙な中でも家族で絵本に触れてきた経験から、「もらい泣きできる人」になることの大切さを語られました。『おちばきょうそう』(チャイルド本社)の紹介では、離れた席から絵に集中でき、子どもの気持ちを感じることができました。良い絵本+愛情を込めることの重要性、親子のふれあいがあるからこそ怖いテーマの絵本も楽しめることも学びました。また、子どもにかまってあげられない現代の親について、親自身だけでなく、政治や国家の責任にも言及され、罪悪感を持つ親御さんの心が軽くなる内容でした。『おばあちゃんの太平洋戦争』(たんば手づくり絵本の会)では、子ども目線で描かれた戦争の現実に目を向け、平和のために「対話ができる人を育てる」ことの大切さ、そこに絵本が架け橋になれることを感じ、使命感を持てる時間となりました。
藤井勇市顧問の時事放談では複数のトピックスに触れられ、世間を見つめ直すきっかけをいただきました。


午後は梅田先生の「手作り絵本」ワークショップです。「絵本講師こそ作るべき」「子どもに近い人が自分で作ったものを見せることが大事」というお話にハッとさせられ、色画用紙での実演を通じて、自分でもやっていいんだと思えました。

グループワークでは、少人数だからこそ絵本と子どもの結びつきについて深い話ができました。一人の働きかけは小さくても、各絵本講師が蝶の羽ばたきを増幅させる動きを続ければ、きっと日本を良くしていける。そう感じられた貴重な時間でした。(しま・さくら)
第2回 絵本講師の会(はばたきの会)東京交流会交流会リポート 島 桜(東京19期生)
